鼓 tsutsumi
価格: ¥3,059
日本海に浮かぶ佐渡を拠点に、世界中で活動している「和太鼓集団」の鼓童。グループ名の由来は、「人間にとって基本的なリズム、心臓の『鼓動』から音をとった名前」だそうだ。
鼓童のライヴに足を運ぶとわかるのだが、その体験は音楽を「聴く」ことではなく、「感じる」ことである。演奏者の鍛えあげられた体はまぶしく光り、たたかれた太鼓は空気をビリビリと振動させ、ボディブローのように聞き手の体に迫ってくる。
このアルバムは、99年に2枚同時にリリースされた1枚で、ライヴで人気の大太鼓を中心にした楽曲を、佐渡のホールの臨場感を生かして、ワンポイント・マイクを使って2チャンネル・ダイレクト録音したもの。ライヴに足を運んだ観客の体験を再現することを目指して作成されている。アンコール曲として評判の<1>、藤本吉利と金子竜太郎の大太鼓をフィーチャーした<2>、対する見留知弘と南條明の<6>のほか、トラディショナルの<3>も聞きどころだ。できれば部屋の空気が震えるぐらいの大音量で聞いてみたい。(新井由己)
鼓童の代表曲が詰まった1枚
★★★★★
同時期リリースの童と違って、鼓童の代表的な曲が詰め込まれた1枚。ベスト盤以外で鼓童のスタンダートを求めると、この1枚が良いと思う。ホールでのワンポイント録音にこだわり、臨場感を求めたらしい。