前作はあまりにも「最近こういう音楽流行ってます」ど真ん中で，MEG，Cargo，i-Dep
元気ロケッツ，Sawaなどなど挙げていけばキリがないくらい似たような音楽を奏でる
人達がいる中で，「悪くない，むしろ乙女ハウス(苦笑)としては文句ないよね」という
文脈で語られてしまっていた印象はぬぐえませんでした。
で，今回の作品，良くも悪くもWeekendersの個性が出てきた感じで，音としてはまとまりが
無くなっているのですが，それが今回は良い方に作用して聴かせる曲が多いです。
Beautiful DreamerのRemix，オリジナルより全然良いです。この人達はアコースティックで
少し落ち着いた感じのアレンジの方が魅力が増しますね。

そしてやはり今作の白眉はM08でしょう。すでにあちこちで話題になっているようですが，
これまでの「流行ハウス」からは少し距離を置くようなメロディ，アレンジで，イントロで
一気に期待を盛り上げ，その期待を確信に変えてくれます。独特の懐かしさと焦燥感溢れる
メロディに，繰り返される疾走感と時間，空間の広がりを感じさせるアレンジ，そして流行
ハウスにありがちな大人の女性ボーカルとは違う幼さを残すようなVoが重なって，非常に
素晴らしい1曲になっています。ノスタルジックなメロディとアレンジは，Perfumeの
コンピューターシティ，エレクトロ・ワールド辺りが好きで，最近のPerfumeの楽曲に違和感を
感じているような人にはピッタリの曲です。あるいは，教授+中谷美紀の作品が好きな人にも
お勧めです。

このままさらに個性的で魅力的な音楽を聴かせてくれることを楽しみしています。

アーティストも初耳で、試聴もできなくて、まさに冒険だったんすが“アタリ”でした。
System Fの「Cry」っぽい２曲目に「トランス系のグループなのかな？」と思いきや、
ミラーボール煌めくクラブ系やアメリカンなレトロ・ポップ系と…まさにメリーゴーランドな世界。
お気に入りは８曲目。可愛くって切なくって、近未来なのにノスタルジー。
唯一の日本語詞なんですが、これまた最高でした。
お休みの日にこの曲を聴くと「幸せ〜」な感じになります。

Perfumeと同じコーナーで見つけたのですが
更に大人っぽくして、テクノ色を弱めた印象を受けました。