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ストリートコア

価格: ¥2,520
カテゴリ: CD
ブランド: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
Amazon.co.jpで確認
   ジョー・ストラマーが死去してしまった今、『Streetcore』を冷静に検証するのは容易でなくなっている。頭に思い浮かぶものといえば果てしない悲哀の念、そしてコントロール・ルームに取りついて離れない亡霊と思い出ばかりだ。しかし、ザ・メスカレロスのスコット・シールズとマーティン・スラッタリーはいい仕事をしている。自分たちのエゴを抑え、偉大な男ストラマーをセンター・ステージに立たせ、彼がいくつかの形式を再発見したことを明らかにしているのだ。

 「Get Down Moses」はディープで便所臭い、いかにもなクラッシュ節。ストラマーが若者と落ちこぼれに対する不変の愛を吐露し、大音量のキーボードが渦巻くように降り注ぐ。「Long Shadow」は放浪者のフォーク・ソング。「Ramshackle Day Parade」はボブ・ディランとビートルズをかけ合わせたような作風。「Arms Aloft」は高揚感があり、わずかにサイケデリックな味を感じさせるロックなチューンだ。

   しかし、本作で最高なのはストラマーが沈黙する瞬間だ。リック・ルービンと共にレコーディングされたボブ・マーリーの「Redemption Song」には、アイルランド風の刺激的な味付けがなされており、ストラマーの心のこもった歌声や自由のために戦う男というパブリック・イメージにぴったり。もうひとつのカヴァー曲「Silver and Gold」では、自分が年を重ねる前に起こさなければならない行動についてストラマーが思いをはせる。その後の彼の運命を思えば残酷な内容といえそうだ。

   だが、これは悲しいアルバムではない。むしろ聴いて喜ぶべきなのだ。ミュージシャンたちは今なお、貨物列車(freight train)で旅することができ、単なるカネ(gravy-train)目当てではなく、本気で何かを訴えることができるのだから。学び直すべき重要なレッスン、このうえなく素晴らしき師がここにいる。(Dominic Wills, Amazon.co.uk)