変幻自在の鉄獣・四号戦車!
★★★★☆
今回も戦車、戦車!という内容ですが、「主役」は四号戦車。
そのままでは地味なので「武装の換装」というエンタテイメント要素を追加したのが、この作品のウリといえるでしよう。
武装の換装…男子の心に響きます!
しかし、研究中のシロモノということで色々と大変。
トップヘビーで大騒ぎしたり、回らない砲塔で苦労したり。
単なるスーパーウェポンでなく、いつも何かと苦労しているところがまた面白いです。
前シリーズ『戦海のテティス』や『豹と狼』のようなオカルト/ファンタジーな要素はありません。
なので、女の子キャラふたりはちょっと無理があるかな?
その他のキャラ、特に博士や宿敵となるイギリス軍の隊長は、変にテンションが高いため、ギリギリの死闘の連続という内容なのに妙にコミカルな雰囲気です。
物語的には、未消化な終わり方をしているのが残念。(原作の中里氏が急逝したためらしい)
とはいえ、戦車、特に地味系が好きなひとにはたまらない作品です。
なので★4っつ。
最後に、中里氏のご冥福をお祈りします。
◎お気に入りの1コマ
P106.の大ゴマ。対空機銃砲塔に換装した四号『フォイアドラヘ』。
換装した姿の中では一番好きです。