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太平洋戦争の日本軍防御陣地―1941‐1945 (オスプレイ・ミリタリー・シリーズ―世界の築城と要塞イラストレイテッド)

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: 大日本絵画
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1944年までの本ですね ★★☆☆☆
サイパン戦を含む1944年前半までの陣地づくりを書いた本ですね。このあと、日本軍は野戦築城のマニュアルを変えているので、ペリュリュー・硫黄島・沖縄といった後期の戦いでの防御陣地の参考にはなりません。書名を1941〜1944年として、前期の島嶼防御戦について解説しているんであれば星五つでしょう。
書名に難あり ★★★★☆
日本軍の防御陣地に関する資料としては、貴重なものだと思いますが太平洋の全戦域を網羅している物ではないので
タイトルは島嶼戦1941−1944中期とすべきでしょう。
おおよそサイパン以降については、固有名詞が出てくる程度で詳細についての記述はありません。
これは、緒戦の経験を後の作戦に生かすために米軍が作った途中経過的な資料が基になっているからです。
戦争終結後に全てを取り纏めた物ではないので、「1944中期以降や島嶼以外の戦域は網羅してないでしょ」と言う感があります。
以上の点を事前に承知して見れば5つ星なんでしょうが、書名に惹かれて見てしまうと物足りなさが否めません。
手榴弾や火炎放射器に対応する算段が講じられていることが、それとなく解るのですが筆者がさほど注目してない点が気になります。
硫黄島の防御は、その延長上にあって、此処の陣地が粉砕されて終了にならないよう、連絡道を造って一時的に逃げ
しばらくしたら舞い戻って再利用することになっていたわけで、米兵をして「米軍は地上を歩き、日本兵は地下を這い回る」と言わしめたのも日本側でも戦訓を行かしていたことに他なりません。
多少はそういった事に触れる文言は出てきますが、詳細について書かないで居られると、むしろ何も触れずにいた方がマシに思えます。
後世の人間は、その後どうなったかも解っているわけですから、大本の資料が途中までのものであっても、サイパン以降について別の資料を基に追記されていることが望ましく思えます。
この出版社特有の、「良い資料なのに過大な印象を持たせる書名の本」であることは、極めて残念です。
星5つ ★★★★★
非常に正確で客観的であり、かえって太平洋の戦いの悲惨さに改めて胸が詰まります。こういう本がなぜ日本人によって書かれることが無いのでしょうかねえ。
 私が特に面白いと思ったのは、@表紙のタラワ6.35mmの鋼製のトーチカ(これが結構有効だったとはびっくり)A初期の段階で作られた中国戦線で作られた陣地(榴弾にまったく役立たずだった)B硫黄島の戦車のモックアップの写真C日本軍の火器の有効射程一覧と日本軍の陣形の関係 などなど
 何度も読んでいると陣地を結局墓場とせざるを得なかった兵隊のことを思い、結構息が詰まります。
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分り易くて貴重な資料 ★★★★★
イラストや図解を活用して非常に分り易くまとめてあります。

本来なら図書館で数時間は蔵書と格闘しなければ見付けられない貴重な資料が手に取る様に理解できるのは有り難いですね。
島嶼戦を復習 ★★★★★
島嶼戦に興味がありました。戦史を読んでも理解できなかった
ような、日本軍の島嶼戦防御ドクトリンを理解する事ができる
と思います。
硫黄島の地図が無かったのが残念ですが(光人社NF文庫で載って
る筈なので、そっちでフォローできますが...)、とっても貴重な
資料になってくれました。
知ってはいましたが、全てが手作業で構築されるのは、ピラミッド
建設を思わせる壮大な作業です。