ロマンスのところになると
明らかに週刊誌っぽい口調になっていることに自覚はあるのだろうか。
人の価値観に文句言ったって仕方ないけど、
せめてノンフィクションの皮をかぶっているときは
ある程度の客観性は心掛けるべきだと思う。
童話なら許されるかも知れないが。
一貫していない目線のせいで読んでいるこっちが疲れたけど、
参考文献のリストを見てやっと納得できた。
いろんなところで食材を集めてきた努力はいいけど、
じっくり煮込んで自分流に仕上げる段階で手を抜いたのでは?
ページをめくるたびに行間から
「玉の輿いいよね、やっぱいいよな、ね、いいでしょ、玉の輿」のオーラが
滲み出ているため、そういうのが駄目な人にはお勧めできない。
期待しないで、時間つぶしのつもりで読むとそれなりに面白い。
その辺が週刊誌レベルではあるが。