こうなったか…
★★★☆☆
シングル3作品から不安はあったが、これはもう「マニア向け」ではない。「大衆向け」に限りなく近づいてしまった。悪くはないけど個性は薄れた。
メジャーデビューを果たしたが、次回作では何故そこまで辿りつけたかを見つめ直して自分達の魅力を再確認して欲しい。
洋楽しか聴かない人も是非!
★★★★★
自分は最近マニアになったばかりなんですが。笑
今はすっかりマニアになってしまいました。
帯やパッケージにある「マニア向け」は彼ら独特の表現らしいですね。笑
最初は「マニア向け」かぁ?
歌詞がヤバイのか?
なんか暗そうだな。とか思ってましたが、全然ポップでほんとにクオリティの高いバンドです。
結成10年目で、これが3枚目のフルアルバムです。
まずマイスペなどで試聴して聴いてからこのアルバムを買ってみたのですが、「最初はHYDE似のヴォーカルがいるハード/へヴィロックバンドだな〜。よくいるV系より楽曲重視で割といいな。」くらいに思ってました。
でも聴いているうち、はじめから最後まで一切手抜きのない完成度の高いアルバムなのがわかりました!
結局全曲好きになってきましたが、どれも個性があり美しくいい曲ばかり、終始安心して聴いていられます。
捨て曲まるでないです。まずそれが凄い。
ヴォーカルHIZUMIさんは器用で、シャウトやスクリーム、デスっぽい声、いろいろ駆使して全く飽きさせません。
もちろん基本メロディ重視で、安定感がありカッコいいです。
楽器隊の演奏力も高く、無理に主張していませんが細部までアレンジが練られていて、聴くたびに新しい発見があります。
こういう意味ではラルク的でもありますが、個性もしっかり出ていますし、日本より海外でどんどん人気が出てきそうな気がします。
日本でも男のディスパマニアが増えていくと思います。
個人的に好きなのは1、2、3、8、10です。
10曲目「夜空」はめっちゃポップですが、これもまた良いです!
全体的に統一感もあり、飛ばす必要のないアルバムです。
ライヴのチケットも買ったし、他のアルバムも揃えたし(他のアルバムも捨て曲無しの完成度でした)、これから日本のロックシーンを変えて行くかも知れないバンドに出会えて、本当に嬉しいです。
ものすごくよい!!!!!!
★★★★★
万全のデキ !
第一印象は「POPで棘がない」。
それはシングルのPOP化がそう印象づけたものだった。
しかし、何回か聴くと一変。
彼らの持ち味であるアグレッシウ゛な曲とPOPであるが故の楽曲のよさは聴き手を虜にさせる。
D'espairsRayを体感せよ!
無限の可能性を秘めたメジャー初のフルアルバム。
★★★★★
待ちに待ったD'espairsRayの3rdアルバムにしてメジャー移転後初のフルアルバムです!
内容は、ただただ圧巻の一言。
注目すべきは彼らの奏でるメロディーバランスの絶妙さと多様さだと思います。
すべての楽器がそれぞれの役割をしっかりと果たしているものの、主張しすぎることは決してなく、見事なハーモニーを奏でています。
長すぎる曲や短すぎる曲はなく、中途半端な曲やクドイ曲もなく、すべての曲が最高の形で見事に光放ち、その光は1枚のアルバムという箱のなかにおさまり、ひとたびそのフタを開ければ無限の世界が広がります。
どの曲にもそれぞれの個性があり、この手のバンドによくある、「なんか全曲似てるわぁ...」といった印象を全く与えません。
ディスパはというと、前作のMIRRORから音楽性に変化が見られました。
彼らはMIRRORの発売により、新たなファンを得たのと同時に、多くのファンを失いました。
でも、MIRRORを聞いて離れて行ってしまったファンに、もう一度ディスパを見つめなおしてもらいたいと、私は強く思います。
私も正直MIRRORの作風も好きだったものの、やはり彼らの最高傑作は依然としてBORNであり、やはり当時の彼らを少なからずも愛しいと感じたことがありました。
しかしREDEEMERの完成度の高さには、「BORNだMIRRORだ。初期だ後期だ。」なんていうことは言ってられないくらいのものがあります。
今作において、花柳のギターのセンスと、歪の声の使い分けが特に絶妙です。
―ザクザクと攻撃的なリフもあれば、叙情的なリフもあり、ノリノリなリフもあり、その全てがため息が出るほどの旋律を奏でます。
今作では、ギターの間奏も増え、本当に花柳のギタリストとしての成長がうかがえます。
―V系特有のナルシスティックな声があれば、 優しく歌いあげることもあり、かとおもえばガナったり、シャウトしたりもし、その全てが見事に感情を読みあげます。
シャウトなんかは今作、かなりの頻度で登場するのですが、ただ安易に叫ぶのではなく、曲全体のバランスを考え、実に適当な部位で叫んでいることがすごくよく分かります。
シャウトの質自体もかなり良くなり、とても安定しています。
本当に歪はすぐれたボーカリストだと思います。
確かにBRILLIANTやKAMIKAZE、HORIZONのように明るい曲が増えました。
しかし明るかろうと、よい曲は良いです。
このREDEEMERを聞き、私はこれからも彼らの動向に目を離せないと強く再確認させられました。
2009年度のV系シーンにおける最高傑作のうちの1枚になることは間違いないであろうと思います。
一度でもディスパが好きだった方、ディスパに興味がある方、好きな方、V系が好きな方、ロックが好きな方、
REDEEMERは是非ともこういった人たちに聞いてもらいたい作品です。
メタラーですが投稿
★★★★★
MIRRORから、BNURRN!というHR/HMの専門誌にレビューが載っていたのを聴いてから、以来買うようになった者です。 前作よりもゴシック色は抜けはしたものの、幻想的であったり哀愁感が漂うような雰囲気を放つ楽曲が多いのは変わりません。
メタル的なリフはほとんどなくラウドロック的な単調なリフが多くはあるけれど、デスヴォイス系の絶叫とクリーンヴォイスのメリハリが非常に良く、メロディセンスもとても良いです。楽器隊が無駄な主張をせず、本当に曲の雰囲気に合わせ、歌の良さをうまく引き出しているように感じます。
明るい曲もただ明るいだけでなく、寂寥感を感じさせたり、切ない情景を思い浮かばせてくれます。こういう二面性がD'espairsRayの良いところだと思っています。
メタラーはよくV系のバンドを見下したりしますが、このバンドは演奏力だけでは語れないような、そんな魅力のある音楽をやっているところが好きです。
デスヴォイスを使うメタルは、デスメタルやブラックメタルなど、曲の全編を通してずっとデスヴォイスで歌っている曲ばかりで、好きなんですがやはりずっと聴いてると飽きてきます。メタルコアやスクリーモなどは、サビだけがクリーンヴォイスで、こちらも曲作りが単調なのが多いです。
しかしラウドロックではあるものの、D'espairsRayはそのあたりのバランス配置・曲構成が非常に良く、聴き心地がとても良いです。メタル界ではほとんどこのようなバンドはいないので(RAINTIMEなど除く)、とても新鮮に感じています。
このようなバンドがどんどん出てきてほしいと思っています。 そして、これからもこのバンドの音楽活動に期待しています。