やり過ぎは成功へのいちばんの近道――この言葉は、少なくともクイーンの画期的なアルバム『A Night at the Opera(オペラ座の夜)』には当てはまる。このアルバム・タイトルでまず思い浮かぶのは、クイーンというバンド独特のオペラ的な趣向だ。本作中それが端的に現れているのは、名曲「Bohemian Rhapsody」だろう。その昔にヘヴィー・ロック・ファンの熱い支持を得、ずっと後になって映画『ウェインズ・ワールド』で人気が再燃した曲である。もちろん、『A Night at the Opera(オペラ座の夜)』というのはマルクス兄弟の映画『オペラは踊る』の原題でもある。この符号は偶然ではない。ポンプロックの頂点を極める際にも思わせぶりなウィンクを忘れないのがクイーンなのだ。
繊細なる過剰演出ぶりで記憶される本作だが、実はヴァラエティ豊かな楽曲がそろっている。ゴージャスなピアノに支えられた「You're My Best Friend」、ポール・マッカートニー風の「39」、ミュージック・ホールが似合いそうな「Lazing on a Sunday Afternoon」、メタル・ロックにペダル・キーボードを導入した「Death on Two Legs」と「I'm in Love with My Car」など、実に多彩だ。本アルバムはもっともクイーンらしいアルバムといわれている。当然の評価といえるだろう。(Daniel Durchholz, Amazon.com)
CDは聴けない。
★★★★☆
LPの厚みが凄い、重たい。やっぱりレコードの音は良いですね。CDの規格では出ない音です。今頃SACD出しても遅いよ
日本盤解説がそのまま2001年盤の流用であることに対して、星4つ
★★★★☆
この作品は、1993年、1998年に世界共通のリマスターが出た後、2001年に日本のみでリマスターが出ました。今回は、30周年記念の2005年世界共通リマスター。
輸入盤にも歌詞はついていて、この日本盤には対訳がついています。
ロック・オペラという意匠は、反体制的なロックの精神にはあるまじき編曲過剰なブルジョア音楽として受け取られがちです。でも、光あるところに影がある。そして、大事なのは、他人の音楽とちがう音楽を作ること。パブ・ロック、パンク、ポスト・パンクとのあいだでしのぎを削って来ることで、豊饒なロック文化が生まれたわけですから、これも、絶対にリストからは外せないロックの名盤の一つです。
しかし、残念なのは、解説の内容が悪いわけではないとはいえ、2001年リマスター時の解説をそのまま流用していることです。これでは、今回のリマスターの詳細、2001年リマスターとのちがいがまったくわかりません。結局帯に「最新リマスター」と書いているだけです。
作品の内容、歴史的評価については少し調べれば誰でもわかることなので、最新リマスターについて解説がないのは残念です。
クイーンの中で1番好きなCD
★★★★★
初めて、クイーンを聴いたのは、中学の頃、友達のKちゃん(LAZYを教えてくれた友達)に勧められて借りた、LP「オペラ座の夜」でした。たいして、期待することなく、帰宅して、レコードプレイヤーで聴いたわたしは、ビックリしました。それは、こんなROCKがあるんだという驚きでした。それからは、ソッコーでファンクラブに入会して、確か初めて行ったライブは、ライブLP「ライブキラーズ」が発売される前だったと思います。わたしがファンクラブに入会する目的はただひとつ、優先チケットこれだけです。
ファンクラブの会員証は、フレディがデザインしたというクイーンのロゴマーク(オペラ座の夜や華麗なるレースのジャケットに使われているデザインです)黒の会員証に金色の、ロゴマークというカッコ良いものでした。年4回ほど会報が送られてきたと記憶しています。毎号、メンバー1人のメッセージつきというのも、嬉しかったです。
クイーンの特集本を買ったときに、フレディの好きな歌手兼女優に「ライザ・ミネリ」と書いてあって、今思うと、フレディのハイソな歌詞は、イギリスの貴族社会とハリウッドに対しての憧れだったように思えます。わたしは、クイーンの革新的なサウンドと、フレディの書く詞とヴォーカルが好きでした。ロジャーのファンでしたが(いかにもミーハーでしょう?/笑)
また、後年発売されたライブドキュメンタリーみたいなビデオでは、「ワンヴィジョン」のレコーディング風景があって、フレディが、サウンドに納得できなくって「ファッキン!アンドリューシスターズ」と悪態をついているのですが、わたしは嬉しくなってしまいました(笑)というのは、アンドリューシスターズというのは、3姉妹のグループで、超、ハモるハモるという、ものすごいトリオグループなのです。主に第2次世界大戦の頃活躍したようですが、その事は後年知りました。わたしは、ミリタリールックを着たジャケットが気に入って購入したのですが、聴いた当時はビックリしました。
残念なことに、初来日のライブの時は、まだクイーンの存在を知らなかったです。ライブには、3回〜4回ぐらい行ったでしょうか。クイーンは、後年、成功を収めることになる、チープトリックと同じように、当初は、本国イギリスより、日本で熱狂的な人気のあったグループで、メンバーのルックスの良さや斬新なステージ衣装などで、当時の日本では、アイドル的な人気もありました。当時洋楽雑誌と言ったら、面白い雑誌カラーの「ONGAKUSENKA」(音楽専科)と真面目な「ミュージックライフ」しかありませんでした。メジャーだと、この2誌だったと思います。大体、当時若い女の子のファッション雑誌だって、メジャーなのでは「non−no」と「anan」しかなかったのですから(^^ゞ
わたしが知った頃は、日本でクイーンは好意的に書かれていたのですが、LP「世界に捧ぐ」(原題は、ニュース・オブ・ザワールド←イギリスの新聞の名前らしいです)では、ものすごいバッシングにあいました。今では、世代を超えて誰もが知っている「ウイ・アー・ザチャンピオン」がカンに触ったのか、LPの記事では、まだ数年間しか活動していないバンドが、「自分たちはチャンピオン」だなんて歌うなんて、おごっているという、怒りに満ちた記事には、なんで、そんなに過熱して、バッシングしているのか、その原因がわからなかったので、手のひらをかえしたような記事には、当時、とてもとまどいました。
今では当たり前のPVも、クイーンはいち早く「ボヘミアン・ラプソディ」という6分もある曲で、制作されました。クイーンのファンになってからは、当時、TV番組で唯一、洋楽ランキングのコーナーがあった番組「銀座NOW!」で、近田春夫氏と、もう1人の女性が担当で、週に1回、洋楽のPVなどを流すというコーナーがありました。他では、TVで洋楽を紹介する番組はなかったと思います、わたしの知る限りですが。
クイーンの斬新で多面的なサウンド、フレディのハイソ趣味な歌詞と、曲によって使いわけができる個性的なヴォーカル。また、曲によってはブライアンのギターの音色が明るくって、それも好きでした。
現在のクイーンには関心がないのですが、やはり、フレディあってのクイーンだったと思いますし、でも、他のメンバーたちは、いつか人間だったら誰でも死がおとずれるまで、何かに情熱をもって生きていかなくてはなりません。なので、ヴォーカルのフレディが亡くなってから、かなりの年数がたっての、再結成(ベースのジョンはいませんが)になったのだと思います。
昔、観たビデオでは、特にブラジル公演での「ラブ・オブ・マイ・ライフ」での観客の過熱した盛り上がり方には、圧倒されました。ちなみにこの曲は、わたしも好きです。ビデオクリップ集とか、「華麗なるレース」を時々、観たり聴いたりしています。
不滅の名盤
★★★★★
こんなすばらしいアルバムはこのさきずっと出来ないと思います。
きっと語り継がれるアルバムになるでしょう!
ボクのクイーン名盤はコレです!!
★★★★★
洋楽コレクションでクイーンから1枚だけ選ぶとしたら、迷わずこれ「オペラ座の夜」ですね!!
ロックオペラBohemian Rhapsody収録のクイーン最高傑作だと思います!!
高校当時の衝撃は今でも鮮明です。特に'39がお気に入りでした。
とにかくアルバム収録曲の配列流れが素晴らしい。感動ものです。
しばらくご無沙汰していると、
なぜか突然、Death on Two Legsブライアン・メイのギターが聴きたくなったりします。
ブライアン・メイのギター音は他のギタリストには出せない独特の音色で、心くすぐりますね。
このCD、音質も最高ですよ!!