この作品を購入したきっかけは、最近発表された、別名義のCV313 LIVE! （こちらも傑作！）のアルバムを購入しすっかり気に入ってしまい、前作も聴きたくなって購入しました。メンバーは2人でECHOSPACEとはユニット名でありレーベル名でもあります。メンバーによるとECHOSPACE名義の本アルバムはアンビエントへのアプローチが強いのに対し、CV313名義のアルバムはアップテンポで、Juan Atkins や Kevin Saunderson、Derrick May といったデトロイト・テクノのオリジネーター、Maurizio や Basic Channel といったミニマル・ダブ、ダブ・テクノの先駆者達のサウンドに根ざしたものだということです。どちらの作品もそうですが、どこまでも深いディレイを使い独特なアンビエント感覚が漂っています。また本アルバムは2007年度のWire誌の年間ベストアルバムに選出され、2008年の世界各国のミニマル・ダブ・シーンを再活性化させた火付け役でもあります。それは彼等が今までに影響を受けたさまざまな音楽をうまく吸収し唯一無二のサウンドを作りあげているからに他なりません。LIVE(直輸入盤・帯・ライナー付き)