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日英対照 動詞の意味と構文

価格: ¥2,625
カテゴリ: 単行本
ブランド: 大修館書店
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非常に良質な言語学の専門書 ★★★★★
本書は言語学の専門書である。

著者が本書を言語学の入門書と紹介するだけあり、全ての章は非常に基本的な用語の解説から始まり、初めてそのトピックに触れる方でもすんなり入れるようになっている。しかし、各章はそれぞれを専門とする異なった言語学者によって書かれており(1章あたり30ページ前後)、また各章でなされている議論には手抜き手加減はいっさいなく、80年代から90年代に欧米及び日本でなされてきたトップレベルの議論がわかりやすく提示されている。各章末には今後への課題及び問題も設定されており、非常に濃い内容となっている。

内容は動詞を中心とするSemantics(意味論)が主体で、語法の制限を語る上で極々わずかSyntax(統語論)やPhonology(音韻論)も登場する。

各章は異なった言語学者に書かれているため、著者は10人ほど登場するのだが、どの面々も日本の言語学者ではトップクラスであり、特に本書の代表者(編集者)である影山太郎氏は関西の言語学シーンにおいて名実共にNo.1の方である。

読み応えは抜群であり、大学の学部および院で言語学をされている方は是非一度読んでおくべき一冊だと思う。翻訳論にも応用は十分利くと思われる。言語学を専門とされない方には少々議論が難しいかもしれないが、どの章でも、取り扱われるトピックは読者の知的好奇心をそそるような形で提示されており、良質な言語学の専門書に挑戦してみたいという方は本書からはじめるのも良いのではないかと思う。
情報過多? ★★★★☆
表題の通り、動詞に纏わる様々な構文を、意味構造を分析しつつ解き明かして行く内容。
1回読んだだけだと、幅広い内容は頭に大して入って来ないのだが、それでも脳内情報の増加から、動詞に対して柔軟な思考ができそうな気がして来る。
実際にできるかどうかは、これから実験して行こうと思う。

記述をやる人も、統語論にゾッコンな人も、それ以外の人も、まぁ、一度読んでみても損は無い。
安いし。
厚くもないし。
現代言語学の主流からみた動詞研究 ★★★★☆
 必要以上に特定の理論に基づかず、独自の路線を進む影山氏の色が強く出た書物。
 なかなか読み応えはあり、日英語の動詞に焦点を当てて、その意味論や統語論について各章ごとに分析を展開している。ある程度の言語学の知識がある人が近年の理論的な話題やある程度専門的なレベルへ進む上での橋渡しとなる。
分かりやすくて面白い ★★★★★
これ一冊を読めば、動詞を中心とした言語、文法研究のトレンドが一発で分かるといっても過言ではない。
というのも、全10章で体系的に構成されており、また日本語の例も多数登場するため、
大学学部生はもちろん、言語学を全く専門としない一般の方であっても、
興味深く、そして分かりやすく読むことが出来るからである。
ことばに少しでも関心があるなら、これを読み、
言語学の深い学問の魅力にはまるきっかけを作ってみて欲しい。