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Bob Seger - Greatest Hits

価格: ¥1,353
カテゴリ: CD
ブランド: Capitol
Amazon.co.jpで確認
   長年に渡り、価値ある曲を多数蓄積してきたボブ・シーガーのベスト盤は、1994年になってやっと出た。だがこれが残念なことに、抜けている曲がやたら多いのだ。シーガ-のアルバムで評価が高いのは『Night Moves』であり、シーガーをまったく聴いたことのない人はぜひこれから聴くといい。次に挙げるなら『Stranger in Town』だ。それ以外は彼のいい作品は他のアルバムにちらばっており、だからベスト盤というのは買う価値が高いはずだ。しかし「Rock & Roll Never Forgets」「Fire Down Below」「Horizontal Bop」「Her Strut」「Betty Lou's Getting Out Tonight」「Katmandu」は、このCDには入っていない。これらの曲を聴きたければ、オリジナルアルバムを確保する必要がある。(Gavin McNett, Amazon.co.uk)
ボブの音楽の変遷がよくわかります ★★★★★
このアルバムは、アメリカでは今でもビルボードのトップ・ポップ・カタログ部門のトップ20に入っており、
累計700万枚を超え、根強い人気の国民的スターの一人です。

このベストの特徴は、彼の長いキャリアにおける、音作りの変遷がわかること。
'70年代の名作「Stranger in Town」を頂点とした、左右のギターリフで曲の土台を作り、ピアノ・オルガンは後ろに引いている音作りから、
'80年の「Against the Wind」以降の、ギターリフによる曲が減り、ピアノ・オルガン、コーラスなどが前面に出ることが多くなっていく姿が捉えられています。
ピアノでは、ブルースのEストリートバンドのロイ・ビタン、リトル・フィートの奇才ビル・ペインが、1・4・5・11・12で輝いています。
5は「Stranger in Town」の曲。ビルがかなり弾き込んでいますが、音像が狭いのが残念。
でも、後期でもギターにワデイー・ワクテルを招いたりして、決してロック&ロールの基本ははずしていません。
オーソドックスでストレートなバンドのロックと、よく練られたアレンジの完成度の高いロックとが、バランスよく並んでいます。

また、ボブや仲間が子供達と撮ったスナップ写真や、関係してきたミュージシャンとの関わった年数を列記したりと、
音とは逆に内省的な歌詞が多い彼の繊細さや優しさが、アルバム全体にあふれています。
これなら発売しない方が良かったのでは… ★☆☆☆☆
ブルース・スプリングスティーン「Greatest Hits」、ジャクソン・ブラウン「The Next Voice You Hear」といったベスト盤と共に、「これなら出さない方が良かったじゃん」的ベストとして私の中では認識しております(^^;。

「ボブ・シーガーを初めて聴いてみよう」という方がこのベスト盤に手を出すのかと思うと歯がゆくてなりません。
これを買うなら「ライブ・ブレット」か「嵐を呼ぶ声」を先に聴いて欲しいです。

選曲も曲順も脈絡がなく、新曲が2曲含まれているということしか魅力がありません。

ベスト盤の選曲には賛否両論がつきもので、キリがないのは判りますが、ブルース・スプリングスティーンしかり、ジャクソン・ブラウンしかり、そのキャリアにおいて「シングル・ヒット」より「アルバム」に重点を置くファンが大半をしめる、こういったアーティストのベストというのは、CDとはいえ、1枚にまとめるのはいくらなんでも酷でしょう。

たぶん、リアル・タイムで追い掛けていたファンが待っていたのは、こういうベスト盤ではなく、トム・ペティの「Playback」のようなボックス・セットが先だったのではないかと思います。

仕方ないので「アーバン・カウボーイ」のCD買います… ついでに「ビバリー・ヒルズ・コップ2」「ティーチャーズ」「きのうの夜は…」「ロードハウス」........