黄門さまのご威光が世界に通じるという展開には最早笑うしかない。
★★★☆☆
サンソフトのゲームで続編が発売されたのってこれだけでは?
前作の黒幕であるところの家老がなんと海外へと逃亡(←汗。鎖国時代なのに。)
「臭いニオイは元から絶たなければ」というわけで黄門様一行も海外出張します。
海外の悪党に何で「印籠」の力が通用するの?なんていう疑問はナンセンス。
今回も前作同様の「キメのセリフ」を合成音声で聞かせてくれます。
それにしても世界各国、いずれの国でも悪党はいるもんですねえ。日本と全然変わらない。
しかも旅を続けていくうちに、逃げていた家老は改心してしまい、最後はハワイのビーチでバカンスを楽しむ黄門様一行。「年寄りの冷や水」にはまだ早い・・・・って訳で、地球の果てまでだって行ってしまいそうな一行に脱帽です。
発売20周年記念レビュー
★★★☆☆
FCソフトの水戸黄門である。
最も初期のキャラゲーの1つかもしれない。
FCでは2作目ということで、今回、黄門一行(黄門、格、助、八兵衛、弥七)は
鎖国中にもかかわらず世界進出を果たしている。
国外逃亡した“あんどう”という悪者を追って、という設定。
オープニング画面で「静まれ、静まれ! この紋所が〜」の名セリフが合成音で流れ、
微妙なこだわりではあるがFCとしてはがんばっている。
もっとも、今回の舞台である世界では印籠が通用しないはずなので、
最大の見せ場を欠いた水戸黄門になるのではないかという気がするが、
国内を扱った前作とは違う味を出したいということであろう。
内容はアクションアドベンチャーのような感じで、格か助のどちらか一方を操作し、
時にはアイテムで八兵衛、弥七と入れ替わりつつマップ上を駆け巡り、情報を収集する(黄門は宿でくつろいでいる)。
有効な情報(証拠)をゲットするごとに「てがかりメーター」が少しずつ満たされていき、
満タンになると黄門とともにステージのボスを取っちめに行くことになる。
ただし、ボスを問い詰める局面では提示する証拠品を誤ると即ゲームオーバーになる。
また、時間制限が厳しく、すぐ辺りが暗くなってゲームオーバーになるので難度はとても高い。
舞台の各国はわりと適当で、例えば最初のアメリカステージはガンマンが腕を競う時代ということらしいが、
西部開拓時代は黄門の時代から200年ぐらい後のはずである。
ドイツではドラキュラが出てきたりインドでは魔王が出てきたり、
制作者も史実的なことにはあまりこだわらずに雰囲気で押し切っている感がある。
通行人キャラも「なんとかデース」とか、中国なら「〜アルヨ」など、超ベタな語尾でしゃべる。
とはいうものの、純粋にキャラゲーとして楽しめるので、こういうところは逆にネタになって面白いといえる。
めちゃくちゃ
★☆☆☆☆
この黄門様は凄いです。
日本だけでは無く、世界の悪党を裁こうと言うのですから。
タイトルでは「静まれ静まれ〜」と例のセリフをファミコンで頑張って再現しようとしていて、ここには個人的に好感が持てました。
だが蓋を開けてみると・・・
まず、プレイヤーは助さんか角さんのどちらかを選んで捜査を始め、手がかりゲージがマックスになったら悪人を裁けるというシステムです。しかし、これがまた見つかりにくい。
キャラをハチベエや弥七に変化させたりして(飛猿やお銀は無い)行動の幅を広げられます。
そしてやっかいなのが女と時間です。
女が来るとしばらくひっつかれて動けない挙句、体力が半分程度奪われます。花を持っていれば引き換えに去っていきますが、持ってない場合はくっついてきます。
そして何より厄介なのが時間です。
この人達は夜になると「暗くなってしまった!これでは捜査が出来ない!」と言い、プレイ中の一人が操作が不能になり、助さんと角さんの二人が操作不能になるとゲームオーバーになります。
たいまつを持っていれば少し明るくできますが、すぐに暗くなります。
もう全てが破錠しているゲームです。