鮮烈なメッセ−ジを発する写真集
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■「<進化論の島>の現実−
観光客や人口が急増し、外来種の侵入やゴミ問題が深刻化している」
と紹介された新聞記事(08.1/12朝日新聞)がきっかけで手にしました。
ダ−ウィンの進化論を生んだ島・ガラパゴス諸島(エクアドル)。
世界自然遺産登録第一号(1978年)のガラパゴス諸島が、
昨年(2007年)6月、世界遺産委員会によって「危機遺産リスト」に登録されたのです。
「ぼくの大好きなガラパゴスが壊れはじめている。
何がガラパゴスを壊しているのでしょう。
それは私たち人間です。」
「人間は自然を元に戻すためのアイデアや技術をもっています。
人間の知恵が、自然をこわす方向にあった時代はもう終わりました。
人間の知恵を、自然を元に戻す方向に使う時代がもうきています。
あなたも人間です。
だからあなたも自然を元に戻すことをはじめてください。
人間だから、できますよ。」
■その一つの試みとして紹介されているのが、
現地の人々と協力しながら観光客も参加し原生林の再生をめざして取り組まれている
植林活動です。
「人間が壊したものを元に戻すのは人間しかいない」
こんなメッ−セ−ジが、育ちつつあるスカレシアの鮮やかな緑とともに
心に強く刻まれるお薦めの一冊です。