インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

イン・ディス・ワールド [DVD]

価格: ¥3,990
カテゴリ: DVD
ブランド: アミューズソフトエンタテインメント
Amazon.co.jpで確認
国境って何なんだろう ★★★★☆
大好きな監督、マイケル・ウィンターボトム。すっかり社会派な作品が多くなったが、この作品は思ったよりもシンプルで素朴だった。『ウェルカム・トゥ・サラエボ [DVD]』のような重さは無いが、しかしそれは決して軽いということを意味しない。この作品のストレートで素朴な撮り方が、国境というものに人生を分けられる現実を、冷たく映し出している。

空気も水も光も自由自在に行き来するこの世界。
東に進み続ければ西に出るこの世界。
そんな世界で、僕らは時に「国境」に守られ、時に「国境」に希望を遮られる。
ただ一つのこの世界を分かつ、地図上の線、「国境」って何なんだろう。

そんなことを考えさせられる作品だった。
過酷なトゥルー・ストーリー ★★★★☆
本物の難民が本名で演じている。パキスタンのアフガン難民キャンプから谷越え、山越え、ロンドンまでたどり着くという話で、確かにほとんどノンフィクションに近いトゥルー・ストーリーであるが、パキスタンからイラン、トルコ、イタリアにいたルートを実感させる以上に製作者は何を感じさせようとしているのだろうか?ウィンターボトム監督は、出演者が映画の中で持った経験は多かれ少なかれ、あらゆる難民に共通するものだし、そのような状況を感じさせることが映画の目的だったと語っている。
監督によればヨーロッパには多くの難民がいるにも関わらず、ほとんど映画で取り扱われないので、そこに一石を投じたかったと言っている。

映画の暗いトーンにも関わらず、撮影自体は和やかなムードだったそうだ。監督も強調していたが、主演のジャマールは撮影のあと本当に亡命して、編集を見に来た彼は本当になった弟との別れのシーンを食い入るように見ていたそうだ。
きらめく夜も悲しく輝く ★★★★★
 主人公のジャムールはパキスタンに住むアフガニスタン難民だ。多分、中学生くらいだろう。難民は皆ここの生活に未来が無い事は分かっている。彼も同じだ。
 ペシャワールに住む年上のエナヤットにロンドンへの密入国ブローカーを紹介すると同時に、英語が出来る自分を連れてくようにアピールする。そしてそれに成功する。年齢に似合わぬ逞しさを彼は随所で見せる。

 シーンの合間にパキスタンの生活が挟まれる。路地裏で遊ぶ子供達の笑い声、食堂のざわめき、夜の活況。ウィンターボトム監督は良き旅行者でもあるようだ。その国らしさを綺麗に切り取った映像を随所に挟み込む。
 脚本にはこんな映像は描けないだろう。監督が魅力的に感じた瞬間を撮ったのだと思う。そうではあるが、旅路の風景はジャムールの心象を映す役割も担う。

 村を出発する朝、ようやく歩き始めたくらいの子供がジャマールの服の裾を掴んで離れない。追払うジャムール、離れない子供。子供の可愛さと同時に、村での彼の慕われぶりも判る。
 アフガニスタンを抜けてイランに入ると周囲は一変する。整備された道路、夜も明るい豊富な街灯。自分の服を「みすぼらしいから捨てろ。」と言われるのは結構ショックだったろう。でも、そんな事には頓着しない。
 テヘランに来れば車の洪水、ベールのみで闊歩する女性、そして巨大なアイスクリームがある。アフガンやパキの辺境と比較すればイランは圧倒的に豊かだ。まるで時代が違うようだ。

 多くの密入国は途中で失敗する。トルコからイタリアのトリエステに渡る船でジヤマールも一人になる。しかし、彼は逞しさを発揮して、自分の旅費を確保し前に進む。

 豊さは時に残酷だ。もう二度と会えないエナヤットや故郷の人々への思いで悲しみに満ちてるのに、ヨーロッパの夜景はキラめいて美しい。

 エンディングは再び故郷の村を映す。再びこの旅路に思いをはせれば、そこにはkmでは表せない遥かな距離がある。
敬愛なるマイケル・ウィンターボトム監督 ★★★★★
「めぐり逢う大地」「CODE46」等で描写力を存分に発揮し、
本作や「グアンタナモ、僕達が見た真実」等の社会派映画も多いウィンターボトム監督。
イギリス出身の監督ということでまさにケン・ローチの後継者にぴったりだと思います。

さて、本作品はパキスタンからイギリスへの密入国を目指す少年たちの話です。
セミドキュメンタリー形式で撮影しているので現実感がすごく伝わってきます。
何故イギリスを目指すのか、辿り着いたとして幸せになれるのか。
作品中に描写されていることが現実なんだと思います。
ローチ監督の「この自由な世界で」では、不法入国者の仕事が描かれています。
必死な思いでどこかに到達したとしても、厳しい現実が待っているのでしょう。

今のところウィンターボトム監督作品の中では「めぐり逢う大地」と並んで好きな作品です。
これからも注目していきたいと思います。
生命力 ★★★★☆
この映画の少年には一生かけてもかなわない。 生きるってすごい。知らなかったよ