アタリ社の栄光と没落が非常なまでに判ってしまう本。つっても文章にそんな切実さはほとんどない(むしろ大笑い)のですが、それでも一時期のアタリゲームに燃えた(萌えた、じゃないぞ)人間としては、このくっだらない現実には切なさを感じざるを得なかったりします。
ああ「ミサイルコマンド」「スターウォーズ」「ガントレット」!
本の中の一部のマジ話は、読んでおいて損はないでしょう。なぜアタリの次世代機「ジャガー」がダメだったのか、次世代機以降のゲームに必要なのはゲームの面白さではないのか、という辺りは、思い詰めたような深刻な気分になります。