大人として知っておきたい哲学の基礎
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自分は高校のころに倫理の授業を受けてから、大人になるまで高校の倫理はやってきませんでした。
哲学書なんかは有名なところを読みあさったりしていましたが、
今までの哲学史、思想史などを理解したいと思って、高校の倫理の復習用として
この本を手に取りました。
仕事の都合上他にもシグマベストの本は持っているのですが、全体的にシグマベストは
基礎から丁寧に書いてあるので、教科書の変わりになると思っています。
大人として最低限は知っておきたい哲学や思想の基礎が書いてあります。
この本を読んでそれぞれの章の各論に入りたいと思いました。
また、まだ読んでいない名著なんかも読みたくなりました。
高校生にとっても非常に勉強になる本だと思います。
本書は五部構成で、
1:青年期の課題と自己形成
2:人間としての自覚
3:国際社会に生きる日本人としての自覚
4:現代に生きる人間の倫理
5:現代の諸課題と倫理
となっています。
一章は青年期を扱っていて、二章は古代哲学や古代思想を扱っています。
特にギリシア哲学、ローマのキリスト教、中国の儒教、インド哲学などを扱っています。
三章は日本の古代から現代までの哲学と思想、
四章は近世から現代までの西洋哲学と西洋思想を扱っています。
五章は現代社会における倫理の問題などを適当に流しています。
日本史や世界史の知識が多少なりとも必要となってきています。