高い精神性
★★★★★
すぐに気に入りました。
もちろん、2人のスキルも堪能しました。
この作品は2つのメッセージで構成されています。
その一つは自身のルーツである血(アフリカ)への望郷の想いです。
もう一つは社会の不条理に対する怒りですね。
特に気に入った2曲を紹介します。
「Strong Will Continue」
−強さのみが続いてゆく、その強さはあなたの中にあるのだろうか。
と問いかける作品です。メロディも綺麗な作品なので、
視聴するなら、この曲がいいかもしれません。
「Patience」
戦争、差別への怒り、宗教の不条理についての曲です。
「Sabali(マリ共和国出身のAmadou&Mariamの作品)」を引用して、
聴衆に「忍耐」を訴える姿勢に打たれましたね。
(※Sabaliは英語でPatience<忍耐>の意味です)
2010年という時代を強く意識した作品ではないでしょうか。
私はそのメッセージを肯定的に受け取りたいです。
トラックとの相性の妙
★★★★★
NASとDAMIANのタッグは凄くいい。HIP HOPもReggae(ダンスホール系?)もどーでもいい。もっと高い評価を得てもいいのではないでしょうか?同時に購入したDrakeの「Thank Me Later」より全然良かったんですけど…。もともとこの手合いのジャンルは疎いのでいつも「何となく」買いしているのですが、この作品は個人的に当たり!
さて、Damianの過去作も買わなきゃ!
思ったより
★★☆☆☆
待望の新作Distant Relativesであるが、皆騒ぐ事により必要以上に期待してしまった感じはするが、全体的に重い感じがする。あとDamian Marleyの声含め、歌い方は相当好きなのであるが、今回に関してはどれも歌い方が同じに感じてしまい飽きる。それが私にとっての難点であった。しかし、事前発表曲でもあるAs We Enterは問題無くそれだけの評価であれば五つ星である。
ヒップホップとレゲエの融合!? これは凄い!!
★★★★★
Nas, Damian Marleyによる「Distant Relatives」を聴いた。
何とも表現し難いが、とにかく良い!そしてとにかく格好いい!
NAS(いままで知らなかった)はニューヨークのストリートラッパ界で名を馳せ、Damian MarleyはBob Marleyの息子でレゲエ界のスターである。
その二人がコラボを組み「お互いのルーツであるアフリカ」をテーマに、トランペット、コンガ、電子オルガンなどを駆使し、ヒップホップとレゲエのビートを交錯させ独得な世界を築いている。
ワールドカップでアフリカ系選手が各国代表で活躍している。それに反しドイツ、オランダなどで、移民やアフリカ系を排斥する運動が高まっている。
世界が何か不穏な動きを見せるなか、この二人はアフリカから離れ離れになった自らのルーツをときには切々と、ときには強く訴えかけながら歌い上げてゆく。
歌詞に含まれた社会的メッセージもさることながら、音楽そのものが聴くものたちを引き付ける力を持った作品である。