強い衝撃はないんだけれど、既存の音とは明らかに違います
AcidJazzでは括れません
パワフルで人間味が溢れすぎてます

頭からスコーンと抜けてゆきます
振動じゃなくて、マグマみたいな感じかなぁ

「It's a new day」がオススメ
やる気のない朝でも元気が出ます
やる気出して、行きましょう！

Repercussionsの記念すべきファーストアルバム。

一口にジャンルわけしてしまえば、ハウスであったり、
たとえばどんな感じの音かといってしまえば、
BNH(Brand New Heavies)だったりIncognitoのようなハウスというのがわかりやすいだろう。

確かにBNHやIncognitoの音は洗練されているし、いい音であるのは確かだ。

このRepercussionsのEarth and Heavenに関してだけいうならば、
初期のBNHのように「垢抜けない音」かもしれない。
しかし、全体的に漂うそれはまさにグルーヴ感に満ち溢れていて、
何しろ心が和んで温まるのだ。

最近のBossa House,Latin Houseなどを聴いたり踊ったりはいいのだけど、
この音は何か初心に常に帰らせてくれるものを感じる。

昨今のいわゆる「おしゃれハウス」もんに聞き飽きてしまい、
次に何かを求めたくなったとき、
このアルバムはきっと何かを教えてくれることだろう。

ブランドニューへヴィーズやインコグニートのアメリカ版ともいえなくはない。才人ゲｰリ－の手腕が見事発揮されたもので、なんだかロースタイラスとかなり感触が似ている＝つまりスティーリ－ダンの持っていたモダンなファンク感覚がここでも見事に聞ける＝洗練されたリズム＋ジャジーなフィーリングである。歌っている女性歌手がかなりの人物なので聴いてて気持ちよい。エリオットシャイナーのミックスがまた神業で音の分離がすんげええいい。アシッドジャズの中でもかなりの上位に位置するアルバムである。総合力と言う面で。