自身の症状である境界性人格障害の理解と治療のヒントになるかと思い購入し読んでみましたが、素人の私には理解できませんでした。
一読して私にはフロイト理論を都合よく切り貼りした、後付がいくらでも可能な体系として成り立っていない理論だ、
という印象を受けましたがそのように判断した私自身が専門知識のないずぶの素人なので、一切説得力を持ちません。
高額な本で、しかも自分には手におえない内容ということで、東京都目黒区の図書館に寄贈しました。
もし目黒区近隣にお住まいのかたがいらっしゃったら、借りることができます。

ＣＢＴの臨床家、ＣＢＴ理解を深めたい専門知識を持ったかたに読まれるべき内容だと思います。
クライエントがわざわざ買って読む必要性は、あまりないかもしれません。
評価のしようがないので(能力不足のため)、星５つとしておきました。

子供のころ時々「ありのまま」の自分ではなく、大人の想像力が作り出した「こんな子供」として扱われているような感覚を味わったことがありました。その「こんな子供」に対して大人が一見そうとはわからないような微妙なやりかたで、嫉妬したり、非難したり、バカにしたりすることが起こっている気がして、不思議で理解できず、「現実を見て欲しい」「落ち着いてきちんと考えて欲しい」と願うのと同時に、そのように感じる自分自身の感覚をどう解釈すればよいのか、良くわかりませんでした。この本を通して、そうした出来事を自分なりに解釈するための手がかりを得た気がします。