オーディオのスペックが白日の下ににさらされる曲
★★★★★
(このCDは、SACD専用のプレーヤーでしか再生できないので注意してください)
ユニバーサルミュージックが2010年発売した、
「SACD-SHM」仕様シリーズ第一弾では一番の出来だろう。
(演奏の出来ではなく、高音質、SACD化などという観点での話だが。)
サン=サーンスとバレンボイムという、一見すると疑問を浮かべたくなる
組み合わせだが、そんなことはない。一度聴いてみていただきたい。
1975年という古い録音だが、その問題はSACDが十分補っている。
(私はこの音源初めて聴いたが、この音源の良さを知っている方には喜ばしいはずだ。)
しかし、この曲(音源)はオーディオの能力が如実に現れる。
自宅のスピーカー数種類でも顕著な差が出てしまった。
オーディオ購入の際に試聴音源として1枚どうだろうか。 By雪
(そしてこのケースの出しづらさは、恐らくレコードをイメージしているのだろうか)
こだわりのCD
★★★★☆
このCDは業界初のSHM仕様のSACDである。しかもレーベル面は音匠仕上げである。これらのこだわりで最高の音質を得ようとするSACDである。まず、一聴して驚くのは音の鮮度の良さである。とても1975年の録音とは思えない素晴らしさである。音場は非常に見通しがよい。音の解像度も非常に高い。曲の最後では大編成のオーケストラ+オルガンのffの部分では各楽器がはっきりと分離して聴こえる。この部分は最新のCDでも混濁して何の楽器が鳴っているのかわからないものが多いのだが、脱帽ものである。別録したオルガンの残響も良い感じであるが、オーケストラのそれとはちょっと違和感がある。オーケストラ全体の音像のイメージとしてはホールの最前列で聴いている感じであり、ぐいぐい押してくる感じで迫力がある。1975年の録音であることを考えると優秀録音であるといえる。