この価格で実務内容を色濃く反映している本書が
手に入ることはまさに驚きで、この第３巻は確かに
事業再生が主眼で展開されているのだが、


広義で考えれば通常業務の業務改革などにも
考え方は十分に通じる内容になっている。

一つ一つを細かく読んでいくのではなく、
実務で、その場面場面で辞書的に引いていくの使い方が
一番向いている、そういう書籍です。

機構の実務担当者が中心になって纏められた
ようである。
第1巻でDD・事業計画策定、第2巻で債権買取
・債権者調整、および第3巻で事業計画実行
とモニタリングという構成になっている。

○流れがスムーズで、やはり実務的で読み易い。
○機構案件で実際に使用したとされる各種管理
　ツール事例や数値例がケーススタデイで披瀝
　されている。
○現場の細かい判断基準が明確化されているの
　で機構案件での規範が共有できる。
○金融機関との調整において、各金融機関の目
　線が随所に紹介されており、参考になる。

間もなくその使命を終える機構には感謝したい。