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金属電子論〈上〉 (材料学シリーズ)

価格: ¥3,150
カテゴリ: 単行本
ブランド: 内田老鶴圃
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固体物理学の教科書の新しい定番 ★★★★★
Kittel, Ziman, Ashcroft/Merminなどの固体物理学の教科書のこれまでの定番と比較しても大変豊富な内容を含んでおり、固体物理学を初めて学ぶ大学生から第一線の研究者に至る幅広い読者層にとって非常に有用な教科書だと思います。特に後半の第6章と第7章ではグラファイトやBiが半金属になる理由や陽電子消滅法の原理などの類書でもあまり取り上げないテーマが詳しく解説されています。また第8章では現在では実験家にとっても必須の知識となった様々な電子構造計算法の内容がコンパクトにまとめられています。上巻最後の第9章では材料学シリーズの一冊らしく合金の電子構造についての解説が実験・理論の両面からなされていますが、とりわけヒューム・ロザリー則に関する詳しい説明は物質合成・探索をテーマとする研究者に対して多くの示唆を与えるものと思います。
わかりやすい ★★★★★
固体物理の本は数多く出回っている。キッテルやアシュクロフト・マーミンなどは定番だと思う。
それらの本に比べると、この本では式の展開などもできるだけ省略せずに丁寧に説明されており、わかりやすい。
もちろん、もう少し突っ込んだ説明をしても良かったと思われる点もあるが、基礎的な内容としては十分。この本をしっかり理解すれば、固体電子論の基礎は十分に固まったと思って良いとおもう。また、邦書ですから洋書の翻訳にありがちな難解な日本語表現というものがなく、ストレスなく読み進めることができます。
すばらしい固体物理の入門書 ★★★★★
この本は、固体物理入門に最適である。
前半の章では固体物理に必要な量子力学や統計力学がコンパクトにまとまっていて、初学者にはありがたいと思う。
また、実際の結晶のバンド構造なども図が豊富で非常に分かりやすい。
後半の章では種々の実験手法や電子状態計算の基礎知識が分かりやすくコンパクトにまとまっているので、初学者だけでなく専門外の研究者にも役に立つと思う。
分かりやすい説明 ★★★★☆
著者は実験物理(非晶質・準結晶の電気伝導)の専門家である.現在名古屋大学応用物理学科の教授である.

全編を通じ,非常に丁寧に書かれており,分かりやすい.数式の導出・展開は省略なく丁寧に記述されており,公式をもとに自分で計算するときに役立つ.また,重要な実験結果の図が豊富にあるのも有り難い.

実験物理の専門家が固体物理の教科書を書くとこのようになる,というお手本のような教科書である.固体物理を学び始めて最初の一冊としても良い本であり,また大学院において自分で実験を始めたとき,座右にあると非常に重宝する本でもある.