「日本の子どもたちの読解力が低い」「読解力が国際学力調査でどんどん下がっている」と聞いたことはありますが、その原因が何かをきちんと押さえた上で、その具体的な対処策を示しているのがこの本です。日本の国語教育では、文学作品を読んだり、説明文を読む教育を一生懸命していて、読解力を、教科書やテストの文学作品を読み取る力という具合に、とても狭くとらえてしまっています。この本では、いま、読むべき情報は、文章の形をした情報だけではなく、記号や図、グラフ、写真、映像、もちろん、文章のさまざまな形をしたものも含めると、本当に多様な情報として存在しているといいます。そして、その読むべき情報を読み解くために、さまざまな情報を集めてこなければならないのです。ある文章を読む場合でも、その文章を正しく読むために、ほかの文章を引っ張ってくるのです。こうして考えてみると、日本の学校で偏った国語教育を受けているだけでは、世界水準の読解力はつくはずもないということが分かります。それでは、どのようにしたらよいのか、筆者は自身のこれまでの取り組みをもとにした、情報集めのノウハウと、その情報を用いて、読むべき対象のテキストをどのように読み解くべきかを、ノート作りを事例として分かりやすく解説しています。ビジネスマンから子育て世代のお父さん、お母さんまで読んでためになる本だと思います。

人として成長したいと思った時に、出会った一冊！感動した。世の中にうさんくさい著者のうさんくさい本はたくさんあるけれど、これは本物だと思う。勉強することも、生きることも、とても楽になりました。子育て中のママにもおすすめしようっと。