解散時はBMGに籍を置いていた聖飢魔II。が、以前は長いことCBS/SONY・フィッツビート所属であった。「世紀末」の名の通り潔く解散を決めた彼ら。最後のベスト盤との事で、SONYとBMGが共同戦線を張ることに合意。移籍したにも関わらず、前のレーベルで再録音をやるという、離れ業が可能になった。「Blood List/本家」と「Black List/元祖」。2枚対のベストのうち、当「Blood List」はソニー・サイドである。

センス・オブ・ユーモアを持ち、洋楽型のテクニカルな演奏で魅了。更に「和の心」も散りばめる。KISSを思わせる仮面メイクにより素顔は一切不明。そして！デーモン小暮という絶対的フロントマンを擁し、最強和製ヘヴィメタ・バンドは完成する。お笑いタレントとしても十分通用するほどの卓越したトークと、3オクターブを楽に超す広い音域。パーペキである。それにしても、やっぱり解散は勿体なかったなぁ、と思う。

絶叫し過ぎて最後は荒れた声になりつつあった閣下。だが、初期〜中期は、艶のある高音で、本当に美声だった。初めてバラードを歌い上げた「白い奇蹟」が個人的に一番好きかな。煌びやかな演奏で摩天楼を歌った「STAINLESS NIGHT」も良い。2人居るギタリストのうち、ボクはどちらかと言うと、「エース清水」派であった。

99年に解散したヘビーメタルバンドのベスト版の1つです。

デーモン小暮閣下の知名度により存在を知っている方は多いかも知れません。ただ見た目やキャラクターから敬遠されがちです。しかし実際は日本のヘビーメタルバンドのパイオニアとして、確かな技術と音楽性を持った実力派バンドです。

このアルバムは聖飢魔||の中期の楽曲を中心に、彼等らしいドロドロした曲や激しい曲が少し入っています。名バラードが多数入っているのも特徴です。

どれも良い曲には違いないですが、アルバム全体として少しまとまりに欠けるかも知れません。聖飢魔||を初めて聞く人には、結局どういうバンドなのかが見えづらい気がします。

元々聖飢魔||はアルバムごとにコンセプトが大きく変わる為、多彩な音楽性を有しています。

初心者の方は他のベスト版と合わせて聞いた方が良いかも知れません。
バラードが好きと言うかたには、このアルバムは良いと思います。

日本が誇る偉大なＨＲ／ＨＭバンド、聖飢魔Uのベスト盤、通称「金盤」。（他に銀盤と銅盤がある。）

金銀銅の中では比較的初期の楽曲をメインに収録しており、多くの楽曲でリメイクやリマスターが施されており、音質等に問題があった楽曲もしっかり新たな魅力を持って生まれ変わっているのがいい。

収録曲の関係上、メタル色というよりはハードロック色が強く、スピード＆メロディ派のリスナーにとってはこのアルバムよりも銀盤の方が訴えるものがあると思うが、メロディは十分美しく、楽曲も十分ダイナミック。特に名バラード＃８“世界一のくちづけを”以降は美メロが際立つ名曲揃い。

手っ取り早く初期〜中期聖飢魔Uを知るにはうってつけの一枚。

　かつてこれほど、インパクト、コンセプト、実力を
兼ね備えたバンドがあったであろうか?

　否、閣下をはじめとするスーパー悪魔バンドこそ、
不世出のバンドであろう。もはやミサ(と呼ばれるラ
イヴ)は行われておらず、多くの信者たちも路頭に迷
っていことだろう。

　カッコイイです。歌詞なんかはめちゃくちゃ悪魔
さんなのですが、演奏力や歌唱力に抜かりは無く、
相当なテクニック満載のバンドなんですね。

　コンセプトも悪魔ということで徹底していますし、
歌詞も一般的なものよりも若干知的であり、ユニー
クであり、ウィットが効いている。解散したことが
非常に惜しいですね。

　このアルバムでは、アダムの林檎あたりが馬鹿ウ
ケです。

　しかし、残念なのは、一度もミサを見たことが無
いことですね。このバンドのミサはもはや芸術的な
までに創りこまれているといいます。そのうちDVD
でも購入しようと思います。

前のベスト『WORST』とは変えて、『BATTLER』からスタートするのが憎い。選曲の中心は中期の聖飢魔II。第２の『WORST』っぽく、被っているところもあるが、その時期のシングルなど収録して作られている。その他、リテイク、リミックス、リマスタリングなど、ファンを考えた作りになっている。