タイトルどおり、「土木工事」などが行われる様子をセリフなし(擬音語つかいまくり)で描いていく短編集、といったところです。
雰囲気としては明るい感じもしつつ、でもうっすら寒いというか怖いという不思議さもあります。
こういうものを奇をてらうために描いているのではなく、描きたいものを追求して描いている、というパッションもしっかりあるのが、またすごい。いい意味で、「しれっ」とした感じなのであろう、著者の姿が透けて見えるようです。
こういうのは狙ってもできないと思うし、でも、漫画としてどう見せるかという計算はしっかりされていて、そのへんの素の感じと計算との混じり具合が絶妙だと思いました。