宮本ぉ!!
★★★★★
正直ぼくは連載当時、この作品が大キライでした。
なにか、適当に生きてる自分みたいな
人間を否定されてるような気がして。
でも続きがめちゃくちゃ気になって
いつも友達と悪口言いながら、実はモーニングを
読むのを楽しみにしてました。
ちょっと真剣に自分と向き合って
生きてみよう、と思い出した時期にふっ、と
読んでみたら、凄いな!!と感動して
過去の自分のアホさ加減がよーくわかりました。
新井さんほど誠実に、現実と向き合って
フィクションでくだらない現実と勝負してやろう、
と挑戦し続けてる人って、
外国もともかく、日本じゃいないんじゃないのかなあ・・・。
現在の一億総なんとなく右より状況に、
左右どっちにも属さない新井さんは
挑み続けています。
この漫画は、単純に起伏のある人間ドラマ
としても楽しめ、後の作品よりも入り易い
面があります。
ただし入ったら痛い気持ちにさせられます。
ヒロインへの仕打ちに対する宮本の
果敢な復讐劇、こんな風に展開して
終わらせる人、他にいないと思います。
ヤケド覚悟の名作!!