ドラムレス、ひたすらに重低音が渦巻くドゥーム地獄。
このジャンルの中でも、正直かなり敷居の高い作品だと思います。
繰り返し聴く事を許さぬ程の黒いオーラがあります。
全体的な音作りは攻撃性を剥き出しにしたものではなくアンビエント
にも繋がる形に仕上がっており、薄い膜を通してこことは違う世界で
響く音を聴いている様な感じです。
アートワークも含め、一点の光も刺さぬ様な深く果てしない闇の世界。
僕はまだこのアルバムで表現されている物を半分も受け取ってはいない
ような感じがします。それは「無理して良い作品だと思おう」などと
いう愚かしい考えに取り憑かれているわけではない事は断言できます。
精神面に訴えかけるものの強さ、そういう意味ではまさに「極限」で
あるだろう作品です。ただそれに自分はまだ着いてゆけていないのです。
まだまだ聴きこむ余地大アリです。