ルーズな自分を許せそうな気がする時間術
★★★★★
帯の「ルーズな自分を許せ!」というキャッチコピーに惹かれて購入した。自分も結構、この手の時間術の本も好きでよく読んでいるが、どれも、あまりにもきっちりしすぎて、自分には合わないなぁと感じていた。
自分がルーズなせいかもしれないが、「完璧」な時間管理を説く時間術の本が多すぎる。もちろん、著者はそれで成功してるので、決してできないことではないんだろうが、私には難しすぎて、どれも長続きしなかった。
それに比べてこの本は、「ヒマナイ国」の王子が「アカルイコク」に行って、時間術を学ぶというサイドストーリーを交えながら、より実践的、といいうか、より時間術の勘所、要所を捉えた、本当に分かりやすい内容になってる。
とにかく読んでみると、自分がヒマナイコクの王子そっくりなことにビックリする。暇がない、暇がないと連呼し、自分ばかり残業してる。仕事を減らしたいとは思うけど、その方法も分からない。そのうえ持って生まれたルーズな性格で、時間術を試してみるけど、なかなかうまくできない。きっと、世の中にはそういう人がいっぱいいるんだろうな。
でも、この本を読んで勇気が出てきた。ルーズな自分を許すことこそ、実は時間管理の成功の秘訣なのだから。
重要なことは、165ページ以下にまとめられているので、まずは、そこを読むだけでもいいかもしれない。時間管理にも発想の転換が必要なことに気づかされる。これに、GTDの考え方を組み合わせてみたら、行けそうな気がする。