私は、おもちゃ いや男が私のおもちゃ(‾o‾)
★★★★★
昭和11年の作品なんですよね。もう驚きの展開。したたかな生き方が、赤裸々に映像になって、ぶつかってくるようです。山田五十鈴さんを、駒の中心において、あたかもぐるぐる回る駒の上で物語が動いていくようです。戦前の映像とは、とても信じられないシッカリしたカメラに見惚れました。このDVDだけは、買って損はないと思いました。話し言葉が、お洒落で展開が早くてとても楽しい。溝口監督さんをとても尊敬しています。20年後にリメイクしてありますが、観る気いたしません。
映像が良い
★★★★☆
似たような顔の男が三人出てくるのでボーッと観てると話が分かりづらいし、台詞も聴き取りにくいけど、映像がとてもよいのです。小津、成瀬はハズレ無し、黒澤は好みじゃないけど幾つか傑作がある、という感じで、溝口だけは「これだ!」というものに出会ってなかったけど、これは「これだ!」
溝口映画のなんたるか、とか言えないけれども
★★★★★
>封建社会に従順な姉・梅吉と、批判的で独立心の強い勝気な妹・おもちゃの対比を通し、日本社会に色濃く残る封建的性格をあぶり出し、人間の愚かさを描いた傑作。
世の中はそのように単純ではないし、
梅吉とおもちゃの対比も、そのような単純なものではない。
と、しみじみ見れる、あっというまの時間だと思います。
溝口監督の「赤線地帯」の儚さがわかる人なら、
きっとわかってくれると思います。