髪を切る前のマドンナ ー 80年代POP CULTUER映画の傑作
★★★★★
1985年の作品。
アルバム「Like A Virgin」が大ヒットし、
世界中がまさに「マドンナに夢中」な時期。
その85年に発表された本作は、
マドンナの映画出演第一作ではありますが、
いわゆるハリウッドの大作ではなく、
当時のサブカルチャーをふんだんに盛り込んだ、
今で言うミニシアター映画です。
低予算で制作されていることが、
却って映画を貫くセンスを際立たせています。
本作の見所は、
なんと言っても「髪を切る前の」マドンナ。
最高です。
悪っくて、手が付けられないセクシーな女を、
演技なのか地なのか分からないマドンナが演じています。
びっくりするくらい魅力的。
マドンナは髪を切るまでが彼女の歴史の中で、
本質的にはPOP STARであってSex Symbolだったと思うのですが、
本作でのマドンナの姿はその証明・記録です。
NYの街、クラブシーン、トロピカルなネオン、ヤッピーとストリートカルチャーなど、
全編に渡り80年代のPOP CULTUERが満載。
ちなみによくできた恋愛映画です。
マドンナファンは必見です。