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The principles of quantum mechanics

価格: ¥4,725
カテゴリ: 単行本
ブランド: みすず書房
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量子力学って何?を学ぶ教科書 ★★★★★
正直この本は人によって好き嫌い向き不向きがあると思う。
多くの教科書ではシュレーディンガー方程式を中心に話がすすむ。私も学生のころ講義を
聞きながら、シュレーディンガー方程式、量子条件やら、行列やらが出てきても一体それらがどういう関係があるのか理解できずにいた。それでどうも量子力学は分らなかったが
この教科書ではじめて理解できた。

記述は独特のブラケット記法でかかれており、微分方程式を解くということよりは、代数的な扱いが多い。具体的に微分方程式を解くより、抽象的な記述で話がすすむため、概念の関係性質がより鮮明なりにかえって量子力学の構造はより理解しやすい。私は解析よりは代数的な考え方の方が理解しやすいたちなのでむしろこの教科書は分りやすかったが、抽象的な記述は分りにくいという方は、他の教科書の方がよいかもしれない。

測定の非可換性、系の重ね合わせなどを、原理として、非可換代数、線形空間として表現し、q pの交換関係、ブラケットの空間として取り入れる。それらの代数的な性質を調べることでさまざまな量子力学的な性質を記述していく。時間発展も古典でのハミルトニアン形式をそのまま、非可換演算子として置き換える。といった記述がつづく。抽象的な記述がされるので、運動量pがqでの微分にあたるなどのことは、むしろこれら代数的性質の一つの表現ということが強調されてくる。ハイゼンベルグの行列力学も表現の違いなのだということが、とてもすっきり納得できる。
第2量子化でやっていることの基本も私はこの本が一番納得できた。
後半にはラグランジアン形式まで触れられているが、こちらは触れたという程度の感じもする。
独創的な量子力学書 ★★★★★
量子力学の建設者の1人であるディラックが書いた本だが,朝永振一郎氏も勧めていたように,非常に素晴らしい内容である.もちろん容易に理解できる内容ではないが,ディラックなりの独特な記述により,量子力学世界観が生き生きと描かれている.