インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

随筆三国志 (講談社文芸文庫)

価格: ¥1,260
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
Amazon.co.jpで確認
「曹操は、なぜ赤壁で敗北したのであろうか」 ★★★★★
どうあがいても陳腐に陥らざる三国志論です。

とくに、陳琳を扱った「飲馬長城窟行」、曹植に比しての曹丕の「豆は釜中に在って泣
く」、何安の「烏に反哺の孝あり」あたりはしびれます。

ともあれ、魯迅の「魏晋の気風および文章と薬および酒の関係」を韜晦とヨミ、孔明、周
瑜に比して、曹操の天下の計のなさを述べてみるのが本稿の主調となっています。
それと、余談かもしれませんが、「大衆芸術論」で吉川英治を格好のライバルとみなして
いる旨の発言は、腸がよじれてしまいます。

詳しい内容は、簡にして要をえた井波律子さんの解説の一読をおすすめします。

また、井波律子さんの「三国志曼荼羅」もおすすめです。
曹操配下の知識人に関する論考は「随筆三国志」を一歩推し進めたかの感があります。
何故なら、孔明の天下三分の計、周瑜の天下二分の計、と比すべきは、荀ケの天下の計で
あろうと思われるからです。
三国志研究に欠かせぬ1冊 ★★★★★
1978年に刊行された講談社の『花田清輝全集 第14巻』に収録されている「随筆三国志」が文庫になって登場。単体では長く入手困難だったので嬉しい限り。
三国志の人物を「演義」と「正史」の両面からするどく考察。「儒生、時務を知らず」では長年の三国志ファンでも忘れがちな蜀の「王連」という人物をピックアップし、劉備新政府の塩鉄統制や経済再建の観点から王連と諸葛亮を論じる。また「説三分」では赤壁の戦いにおける曹操の敗戦を湖南文山のように世代論では語らず、諸葛亮、周瑜、曹操の政治的ビジョンの違いから論じている。三国志研究に取り組むなら欠かせない1冊だ。