天才の仕事
★★★★★
衝撃のMIX TAPE「classics」シリーズや、現場での超絶的な選曲の振り幅を期待すると、最初肩透かしをくらいますが、聞き込む程にシビれます。やっぱり天才です。
あえてラテン的な音像に焦点を絞った流れでセットを組んでおり(とはいってもジャンル的には相変わらずバラバラですが)前半は生音主体で徐々にアゲつつ、おなじみ10曲目のMAMBO EL B−BOYぐらいからバッキバキに盛り上げます。ここからスライ&ロビーの13曲目、17曲目はピークです。そこから3曲挟んで徐々にさげていきスッと入ってくる21曲目、これもおなじみザ・ブーム「風になりたい」。この上品さが、他のオールジャンルDJと一線を画したワン&オンリーな彼ならではのセンスだと思います。
ラスト3曲はクボタ・クラッシックス3連発サービスで、従来のファンはここで大爆発できるのでご安心を。今回は熱狂的なクボタファンよりも、むしろラテンやジャズが好きで、クボタタケシのことはあんまり知らないという人の方が聞いてビックリすると個人的に思います。特に最近多いラテンDJの人達には、教科書的な見本になるのでは。最後に、せめてこれからは年1枚ぐらい出してください。インターバル5年は長すぎです…。