夫婦の話
★★★★★
とてもいいお話です。
映画かもされているようです。
私もこんな夫婦に憧れを感じます。
傑作
★★★★★
私史上初めてでした、本を読んで泣いたのは。
テリーケイさんの作品はこれが初めてで
これを書いている今日、私は
「ロッティー家へ帰ろう」を購入したばかり。
彼の作品には、決して華々しいセンスではない、
何か、地味なのだけれど人の心に訴えかける
そういうセンスを感じます。
主人公はうすうす老い先を感じている老人。
彼は日々、とりとめもなく日々の出来事を
メモのように日記に綴っていきます。
そこに彼の思いが詰め込まれているんですね。
亡き妻への想い、自分の老後のこと、
娘たちのこと。
クライマックス、最後の数十ページで
私は今までに経験したことのない想いに
自分自身、戸惑いました。
本を読んで泣いたことがないなんて、
趣味を読書にしている人間としては
とても恥ずかしいことなのですが(汗)
最近なんとなく疲れてしまった貴方に
私はこの本をお勧めしたいと思います。
若年層には解りづらいかも(ギリギリ10代)
★★★★☆
古めの翻訳本や時代小説のような文体を見慣れない方は、感情移入がしにくいかもしれません。本をたくさん読んで、経験を重ねてから読めば理解が深まる一冊だと思います。
流れるようにとはいかない訳文のせいか冒頭の状況がわかりづらくて私も読むのに苦労しましたが、サムがいつも書いている日記の中の1ページ、人生の中でも特に悲しく美しい一日を垣間見る所から物語が始まるという状況が衝撃的でした。というよりもその一文でまず核心を物語り、サムとコウラと白い犬・二人を見守る子供達の日々を絡めながらそれを解き明かしていくような流れを感じました。短く堅苦しい文もサムの頑固さを錯覚するほど馴染むから不思議です。最後には感動しました。白い犬ともう会えないかもしれない、そう思うようのと同じように死を受け入れたサムの満ち足りた心が切ないかった。(でも癌の饗宴〜の一文は直接的すぎて正直冷めました)
白い犬は、サムのそんな心を伝えるための媒体なだけだったのかもしれませんが…大人の童話ですからね。一瞬一瞬の感動が詰まった一冊だと思います。
読後感最高です
★★★★★
悲しくて切ないお話なのですが、読後感はとても優しくて暖かな気分になれます。
海外でドラマ化された方を先に見てしまった方も、こちらの原作を一度読まれる事をオススメします。(ドラマはドラマで大変良い作品なのですけどね)
老人と、妻と、家族と、そして犬が織り成す人間模様。
さすが、名作には名作と呼ばれるだけの理由とパワーがあります。
話題になった割には・・・
★★★☆☆
足の不自由な老人サム。最愛の妻コウラをなくしたところから話は始まる。
ある日サムは白い犬を目にする。サムの日記を中心に話は進んでゆく。
老人のいろいろな感情がこと細かに書かれており、展開が遅く読みづらい。
しかし、最後のほうになると急にばたばたと展開して行き拍子抜け。
最後も予想のつくありきたりな終わり方。
だからこそメルヘンといえるのかもしれないですが。
もう少し老いた時に読むと、若いころのことを思い出し、それに固執したり
心のよりどころにしたりする気持ちに共感できるかもしれない。
でも今はまだ共感できない部分の方が大きいかな〜