計測や応用の方は重宝するのでは
★★★★☆
あくまで、個人的な感想ですが…
<概要>
特にプラズマ応用に関して平易な文章で書かれてある。
初学者や応用分野の方に適当と思われる。
<良い点>
・図が比較的多く、直観的な理解がしやすい。
・基本的なプラズマ物理にも初めに言及してある。
・実用性を念頭に置いた計測の説明などがわかりやすい。
<より良くなってほしい点>
・用いている数式の適応限界を示してほしい。(ただ、直観的に理解する分には十分な説明)
(書かれてある式が紙面の関係上、天下り的な所があり、
何を仮定してるか、どの項を無視したかなどが書かれていない。)
・個人的には、核融合と応用は割り切って、どちらか一方に特化した方が、
ニーズに則しているように思える。確かに、両方の分野とも重要な物理現象が
存在するが、それらについて言及するにはあまりにも紙面が足りない気がする。
索引が使える!
★★★★★
プラズマ関係の本では、この本が一番重宝しています。
何がいいって?索引です。索引の語句数がとても多いです。
この本が使えるのはそれだけではありません。気体論から始まり、
荷電粒子の基礎や、プラズマ生成の基礎、そして放電形態、
デバイ遮蔽やシース、プラズマの挙動についてまで、一通り学べます。
数式を結構用いているので、プラズマをちゃんと学ぶ人にはいいと思います。
リチャードソン・ダッシュマンやチャイルド・ラングミュアの式まで載ってますし。
この本の終章では、核融合を扱ってるので、そういった方向けかもしれません。
DCやRFの産業応用などはあまり載ってませんが、そこら辺は別の本でカバーすれば
問題ないでしょう。自分はRFですが、この本は使えると感じてます。