近軸計算、収差係数を数式を扱った設計に役立つ良書
★★★★☆
近軸計算、収差係数、パワー配置等を数式的、論理的に説明した本です。
ダブレットの色消し、球面収差の補正を方程式を用いているので私のような素人でも
数学さえ知っていれば、地道に数式を追って理解可能です。読みながら、数式は
自分でもノートで方程式を解き、教科書の流れをつかむと理解した感じになり、楽しくなります。
ただ、これが分かるとこれよりもっと知りたいという欲求も出ていき、ダブレットだけでなく、
複雑な光学系の設計などの応用などをもっと考察して欲しいと思いました。そういう意味では
理解すれば若干物足りない感じもしました。