メロディー　メッセージ　アレンジ　そして　アンサンブル。。。
ROCK BLUES JAZZ　あらゆる音楽のエッセンスを取り入れつつも　その何れにも囚われない
極上の大人の時間を演出してくれる素晴らしい作品だと感じました　タイトルどおり夜に心地いいサウンドです

日本の音楽の歴史に数々の金字塔を打ち立てたミュージシャンが到達した境地に震えた。
アコースティック・サウンドの洗練と成熟の極みがここにある…。
媚びない大人の音楽とは、かくも深く響き、そして美しい…。
生楽器の魅力も十二分に味わえる。
そのことがこれほど心地良いとは…。

目を閉じて、ゆっくり身をゆだねる…
聴けば聴くほどに深く、飽きることなく、静かに染み込んで、
心地良く揺らしてくれる美しいメロディーと十二の夜の物語。
紛い物や促成栽培では決して味わえない本物の深く、優しい魅力に乾杯！です。

実に１４年ぶりのオリジナルアルバムです。前回のアルバムは「Ｔ」。覚えていらっしゃいますか？あの頃は、織田哲郎はいろいろなアーティストに曲をいっぱい提供したりして、大変ポップな曲が多くつられました。キャッチーなメロディーでは「Ｔ」はすばらしいアルバムでした。それから１４年。織田哲郎自身も声帯を壊されてしまったり、社会もいろいろ事件があったり、そういうものが結構反映されているのがこのアルバムだと思います。織田哲郎１４年の思いの結晶。楽曲自体はアコースティックなものがほとんどで、ポップなイメージはほとんどなく、渋い大人の感じです。シングルで発売された曲もそれぞれリメークされていたりして、アルバムの中にしっくりしてはまり込んでいます。今までの織田哲郎のポップなメロディーに期待している人には聴くのがつらいかもしれないけれど、ファンとしては、最近の織田哲郎のライブとかを聴いていれば、このアルバムの方向性は予測できたはずです。アコースティックな大人のサウンドとメロディー。本当に成熟したアルバムです。