いまいち
★★★☆☆
Remasterされて音が良くなったかというと、あまりそうは聞こえないし、
何よりも前の盤と違うのは、BonusTrackが入ったことと、
そのためかもともとこのAlbumの最終曲の”We're Going to Live for a Very Long Time”
の終わりがブッツリ切られてしまっていること。
前の盤だとフェイドアウトで終わっていたのだが、
もともとレコード盤のときは曲に引っ掛けて、
ちょうど”Very Long, Long Time"のところがループするように
最後まで溝が切られていて、自分で針を降ろさなければ終わらないようになっていたのだ。
なので、ブッツリ切られるのにとても違和感があって、前の盤の終わり方のほうが
しっくりするのだ。
そういう作り方をしたアーチストの意図も無視しているような気もするし。
世界で一番クールなファンク
★★★★★
ヒューマンリーグを脱退したマーティンウエアらによるユニットの
ファースト。
スタイリッシュなビジュアル、ジャーマンロックを彷佛させるクール
なエレクトロサウンドとファンキーなチョッパーベース女声コーラス
英国的な諧謔の異化作用。ファンクとNew Waveの奇跡的邂逅。
冗談抜きにこの一枚で当時中学生の私はブラックミュージックに
目覚めた。以後彼らは良くも悪くも普通のポップスに接近してしまい
このような一種歪な白人ファンクの面白さは味わえなくなってしまう。
今回の再発ではBEF名義での別ヴァージョンやシングルリリース
のみのI'm Your Moneyも収録された買得な内容。
80'sUKエレクトロ・ポップで一枚といえば、これを熱烈に推薦する。