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星間復讐者 (ハヤカワ文庫SF ロ 1-368 宇宙英雄ローダン・シリーズ 368)

価格: ¥609
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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アフィリカーの新組織‘信仰の論理’と共闘せよ!反攻ローダン・シリーズ第368巻。 ★★★★★
アフィリカー政府の猛攻撃によりレムール基地を失ったOGNの新たな反撃と、SZ=2で故郷銀河に帰還したラス・ツバイらとアトランとの再会を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第368巻。本巻の執筆者は、ベテランの風格マールとダールトンです。アフィリカー国家主席カサルは生け捕りにしたOGNの工作員セルジオを拷問しポルタ・パト基地の秘密を自白させるや直ちに攻撃隊を送り込む。アフィリカーとブルの戦いを描くテラ編は前半で一旦終了し、本書後半から舞台はアトランの故郷銀河に移ります。
『スラムの軍隊』クルト・マール著:アフィリカーの攻撃を想定していたブルは大半の免疫保持者を転送機でオヴァロンの惑星へと脱出させる。ブル他テラに残留するメンバーが大ピンチを迎えた時、謎の組織が再び救助に現われる。本編ではアフィリカーの新組織‘信仰の論理’代表アイアンサイド神父の人々を救おうと懸命に努力する情熱と行動力には主役OGNのブルも負けそうで誠に感服致します。『星間復讐者』クラーク・ダールトン著:バラインダガル銀河のローダンと別れて球形艦SZ=2で旅立ったラス・ツバイら乗員達が120年振りにようやく故郷銀河に帰還した。ラール人と超重族の支配する銀河の現状を警戒した彼らは英雄ヴラト伝説を利用し幽霊船作戦に着手する。本編ではラール人の奴隷惑星から脱出した人々を率いる‘地球の母’の勇気あるドラマに感動し、星間復讐者が絶対優位なラール人陣営に一泡吹かす痛快な活躍に溜飲が下がります。
本巻の翻訳者、増田久美子氏のあとがきはお馴染み ‘ 行きたくてドイツ’の充実の一週間の紹介です。そして巻末でローダン新イラスト画家の工藤稜氏がご挨拶をされています。私の初回の感想はアトラン、ブリー共に前より若返った印象で凛々しくて格好良く上々の出来だと思いますので、次は真打ちローダンとグッキーの登場を楽しみに待ちましょう。