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生きるって人とつながることだ!

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 素朴社
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コミュニケーション ★★★★★
知り合いから進めらて読んだのですが、全盲ろうの方の本ということもあり、
手元に届くまではどんな本なのか予測できませんでした。
事前情報がまったくなかったのです。
読み始めてみると、全盲ろうという部分へのフォーカスではなく、
コミュニケーションの礎を感じるようになりました。
(なんか広告のコミュニケーション論を読んでいる感じ)
もちろん、そこには福島氏のポジティブさが大きく反映されていると思います。
健常者には考えることすら不可能な感覚を「特別な存在だ」と正面から受けとりながらも、
筆者の探求心、追求心は、忘れかけていた「つながるって価値」を考えさせられました。
特に寿司屋での味比較エピソードをはじめ、食に関する話題は面白く読ませていただきました。
福島氏の人生が凝縮されたこの本に出会えてうれしく思うと同時に、
ここで味わったコミュニケーション学を少しでも自分の人生に活かせればと思いました。
彼の人生哲学の深さに心震える。 ★★★★★
友人からこの本を薦められたとき、全盲ろうの方が書かれた本ということで、
身構えてしまったのですが、読み始めて筆者の明るい人柄やユーモラスな経験など、
楽しみながら読むことができました。
自分は、長らくうつに悩まされていて、ネガティブに物事を捉えることが多いのですが、
全盲ろうの障害にもめげず、ポジティブに生きている筆者に非常に勇気付けられました。
音も光もない孤独と絶望は、私には計り知れないものですが、
ユーモアさ、周りを幸せにする明るさを兼ね添えた福島智さんを文章から感じとり、
彼の人間性の素晴らしさやそれを支えている周囲の人達の温かさを感じました。
また、日ごろ無意識に行っているコミュニケーションの重要性を認識することができました。
なにげない会話でも大切にしようという気持ちになりました。

“本当に献身するものを宇宙は助ける”これは本の帯についている黒柳徹子さんの言葉です。
本当に献身するもの=著者の福島智さん。まさにその通りだと思います。
「共感」はおこがましいですが。。。 ★★★★★
全盲ろうの東大教授・福島氏のエッセイ集。視覚・聴覚を失った幼少期から長じて結婚・東大教授になるまでのさまざまなエピソード。「健常人から見ると驚異的なストーリー」と書くのは簡単、でも筆者の豊かな感性と「余裕」の筆致で紡がれた文章を読み進めるうちに、見えること・聞こえることの意味、というか自分に見えているもの・聞こえているものの意味合いをひたすら考えさせられた。

筆者は高名な政治家に会ったとしても大して緊張はしないが、「生きる支えになった」小松左京氏と会った時は心底緊張し、感動したと言う。小松氏も今まで小説を書いてきてこんなに嬉しかったことは無いと滂沱の涙。同じく小松氏の大ファンとしてこのシーンは泣けたけれど、福島氏は大好きなSF小説になぞらえて自分の境遇を「宇宙人」「バルタン星人」「E.T.」とおどけてみせるが、では視覚・聴覚が「備わる」我々地球人は福島氏より多くの情報を得、より豊かな人生を送っていると言えるのだろうか。

氏は自らを「特別な存在だ」と思い、「果たすべきある種の役割を与えられている」と考える。最後まで読むとこの本のタイトルの意味が読む者に染み入ってくる。人はみな孤独で誰かの手を求めながら暗黒の宇宙を旅している。超一級の語り部が編んだ人生・人への愛の書。
本質的なコミュニケーションとは ★★★★★
この本を友人から勧められた時、障害を持っているが立派に生きている人のエッセイ(福島氏はTV等で知っていたが)なのでなんとなく気が引けた。
実際に読んでみると著者の壮絶な体験を綴ったドキュメンタリーであると同時に、本質的なコミュニケーションとは、人と人のつながりとは・・・そんな事を障害を持つ人間の目から健常者へ向かって客観的に問題を投げかける・・・・そんなエッセイ集だと感じた。

よく外国人の目線で日本人や文化を客観的に見た本など出ていてそんな本は案外発見があり面白いのだが、この本からもそんな面白さを感じた。
目も見えず耳も聞こえない、文字通り別世界で生きている著者が人の助けを借りて人とコミュニケーションを取りながら、健常者の世界を視点を変えてみている面白さがあった。

彼の世界は暗闇で無音。その闇から脱却するする唯一の方法が人に触れ指を通じてコミュニケーションする方法なのだ。福島氏の母が方法を考えついてから福島氏の暗闇の世界に窓が出来て、そこから行き来してるのだという。
そんな福島氏は健常者よりも人とのコミュニケーションを積極的に取る人のようだ。

私はこのエッセイを通じて、健常者のコミュニケーションのあり方について、もう一度深く考えなおしてみようという気になった。
最近はインターネットのようなコミュニケーションテクノロジーが進歩するにつれ、深く他人の心のひだに触れる事が無くなってきていると感じる。
またガサツに他人の心に踏み込まないようにするのも、ガチのコミュニケーションによるトレーニングが重要なのだろう。
例えば私は目が見えるので、文字通り相手の顔色を伺いながら話をするが、そこを無くしたらもう一歩踏み込んで話が出来るのではないだろうかと感じる。
その時初めて真のコミュニケーションの一歩が始まるのだろうか。

このエッセイを読んでいると福島氏がテレパシーかなんかで普通にコミュニケーションを取っているのではと錯覚してしまうところがある。
それほど自然に人と交流しているのだ。
ご本人も自分は宇宙人のようなものだと言っているが言い得て妙である。

このエッセイ集は行間を読んでほしい、そこに本質があると感じた。
勇気がわいてくる本 ★★★★★
障害者だと人生をポジティブに楽しめることはないと思っていました。
この本を読み、全盲ろうという障害を抱えながら、福島智さんが酒好き、
グルメ好きという点をもち、普通の人と変わらなく人生を過ごしていることに驚きを受けました。
むしろ、普通の人よりも人生をポジティブに楽しんでいるかも知れません。

お寿司屋さんでのエピソードや結婚生活・奥さんとの国内旅行等の話等・・・印象的でした。
思わず福島さんが盲ろう者なのを忘れてしまうくらいアクティブで、いつでも前向きな福島さんに
元気をもらい、福島さんの人柄に感銘し、盲ろうという障害を少しでも知ることのできた一冊だったと思います。