この教科書は、えー、パインさんの名前がついてますが、実はパインさんはあまり働いてないという裏話があったりします。既存の教科書の焼き直しであるわけですな。それでもなおこれが有名であるのは、この教科書の構成が秀逸で、有機化学の基礎的な一般原理を系統立てて学べるということにあります。そのため「有機化学的なセンス」というやつでございますね、これを身に付けるにはもってこいでございます。
あー、これについてあえて欠点を挙げるといたしますとですね、リファレンスがないということと、人名反応が少ないということですかね。ま、これは知っていれば別に対応できることでございますから、ちょっと辛めに星をひとつ下げて4つということに致します、以上。