わからん
★★☆☆☆
最近、歌舞伎に興味をもったので買いました。
素人でも字幕がついていればある程度は分かると思ったのですが、肝心の台詞に全く付いてないです。なので殆ど何を言っているのかわかりません。ただ、音声解説で何とか話がわかります。
2004年発売ですが収録したのは1943年で、画像は白黒です。1943年(昭和18年)の上演とどこにも書いてないのは大問題です。
素人向けに全部に字幕を付けて下さい。
敷居高いね。
国宝クラスの映像です
★★★★★
囃し方の名前詳細がわからないのが、実に惜しい。おそらく笛は、堅田喜三郎(初代・鳳声晴郷)に見える。栄蔵社中なので三味線は栄蔵だとわかりますが、唄は? ディテールから憶測すると芳村伊十郎。小鼓や大鼓も憶測は可能ですが、正解がわかりません。今後は、藤舎呂雪(太鼓)、堅田喜三郎(笛)の共演方向の超貴重映像が松竹から出されることを期待します。
歴史的映像遺産!
★★★★★
当時の雑誌(アサヒグラフ)の復刻版や演劇史の書物を図書館で読むと、国家的プロジェクトで製作された記録映画であることがわかる。DVD化されたのは戦後再編集されたもので、マスターが存在していないので、鮮明さに難があるのが唯一残念。
その後の歌舞伎にのみならず、全ての「勧進帳」をモチーフとする舞台芸術の規範となるソフト。出演者の配役も素晴らしいが、脇をかためたブレイク前の海老蔵(11代目団十郎)のこの
10年後のブームを想像させるだけの存在感にも注目。監督は娯楽映画の名匠マキノ雅弘。不慣れな環境と舞台撮影には不向きな機材でで最高の見所を最善の努力で切り取っている。
愛らしい弁慶
★★★★★
まずスーッと現れた羽左衛門に驚きました。目が釘付けになり、この人は精霊ではないか、と思いました。オーラが青白いのです。こんな綺麗な男の人がいるとは!そして、見るまで知らなかったのですが、海老蔵(11代目市川團十郎)が出ています。写真でも素敵ですが、映像ではちらちらと暗い炎がはっきり見え、彼の魅力を再確認したのでした。ここの義経、「実際の義経はこうではないのではないかな」と思いつつもその高貴さに見惚れました。そして主役の弁慶は・・・この頃のお客さんは皆この弁慶が好きだったのではないかと想像するほど魅力溢れています。この弁慶生で見たかったです!
幻だった舞台の再現
★★★★★
第2次世界大戦の最中、当時女学校1年生の私は、この貴重な舞台の身体が震えるほどの感動を共有した。
フランス人を父として生を受けたと言う伝説にふさわしい十五世市村羽左衛門の富樫は息を呑むほど美しかった。すっきりと背を伸ばし音吐朗朗と述べる科白。應じる幸四郎の弁慶の良いこと良いこと。
六代目菊五郎の義経も気品に溢れ、芝居の中で『ただの強力にあらず』と見咎められるのは当然と、子供心にも思えたものである。
戦争による歌舞伎座最後の公演であり、三名優の意気込みが伝わる華麗・豪快・優美な勧進帳は、当時この後は見られないであろうと思った。60年の年月を経ての今回のDVD化は、限りない喜びと感動に浸れるものと確信する。