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仔犬ダンの物語 [DVD]

価格: ¥5,460
カテゴリ: DVD
ブランド: 東映
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   2002年公開のモーニング娘。の劇場用映画第3作。後藤真希脱退直前の13人体制時の、同時上映作品に主演するミニモニ。メンバーを除く9名が出演。といっても、今回はハロー・プロジェクト・キッズの子供たちを前面に押し出した作品として製作されており、モーニング娘。は彼女らをサポートする役割に徹している。
   両親の別居で転校してきた群馬の小学校で、真生は盲目の捨て犬のダンを拾った千香と出会う。だが彼女の住む団地はペット禁止のため、ダンを飼うことができない。2人は友だちや街の人々の力を借りて、ダンのために奔走する。家族間の愛情、動物への思いやり、友情の成立などをきちんと描き、道徳的な側面を物語内に丁寧に消化した、娘。ファン以上に子どもたちに見せたい作品。(田中 元)
真生の祖父 ★★★★★
僕は映画館でこの作品を見た。

僕が一番感情移入したのは真生の祖父。祖父が群馬の家庭の中で、どういう立場であったのか、劇中ではほとんど触れられてない。が、妻(真生の祖母のこと)もおらず、家族から疎ましく思われていた、そうでなくとも、悲しみを感じながら日々を送っていたことは、まず間違ないな、と思った。

という訳で一番に真生がいる事を喜んでたのは、祖父だったのだろう。祖父の最後の登場シーン、そして真生が祖父にとった行動。僕は泣きました。劇中には描かれなかった祖父と真生の二人のたくさんの思い出を想像して。

これからの日本、老人とその孫。高齢化社会において、重要なキーポイントになるような気がしてならない。
正統派のアイドル映画 ★★★★☆
映画としてちゃんと成立してると思います。可愛い女の子と可愛い犬、そして実話の話って書くと安っぽそうと思う人もいると思いますが、ハロプロファンじゃなくても一本の映画として良くできてると思います。確かにハロプロファン以外の人には唐突に出てくるハロプロメンバーがちょっと…って人もいると思います。正直言って娘達の芝居は微妙だし。しかしアイドル映画の名手である澤井信一郎監督の腕がさすがにいいんだと思いますが、メインのキッズ達は生き生きしてて素晴らしい。器用な芝居をさせようとするのではなく、素材の良さを上手に引き出してる感じがします。芝居の上手い下手ってのとは違う瞬間といいますか、一瞬の表情とか仕草など演出された芝居とは違うものを上手くとらえてるんじゃないかなと思います。友達を探して自転車こいでるとこなんて、ただ自転車こいでるだけなんだけど凄く好きですね。話は実話みたいなので脚本も凝った話を作るよりも登場人物をちゃんと描く方に気を配ってる感じがします。子犬を飼うのに反対する人達や物事を勝手に決めてしまう親なんかを悪役にして、ラストでその人達が反省するみたいなのがこう言うアイドル映画の定番なんですがそれをしないのは良かったですね。子供から見た真っ直ぐな批判をそのまま受け入れるってのは、子供の観客にはいいけど大人の観客はやっぱり納得できない。主人公は悪い子じゃないけど他人を思いやる事とか立場を理解する気持ちには少しかけている。捨てられた犬をキッカケに成長していく話は好感がもてるし、納得できる展開なんじゃないかなと思います。しかし、制服のこんこんは可愛いなぁ。
正統派 ★★★★☆
モーニング娘。、ハロー! プロジェクト・キッズ、後藤真希ら総出演(「お菓子」出演組を除く)の本作品は、実話をもとにした盲目の仔犬をめぐる物語。他の出演者は、原田美枝子、榎木孝明、柄本明など。

両親の別居に伴い、群馬県の祖父の家で暮らすことになった小学校5年生の真生(嗣永桃子)は、転校先の学校で級友と打ち解けることができない。ある日真生は、捨てられた仔犬・ダンを拾った千香(清水佐紀)と出会う。ところがダンは目が見えなかった。2人はダンが安全に暮らせる場所を探し始めたが・・・。

本作品はアイドル映画でもハンカチムービーでもなく、過度の装飾を排した正統派の映画。実話に基づくダンのエピソードと、少女・真生の自分探しのエピソードが巧みに融合され、しっかりした物語を形作っている。中でも、真生!がダンをめぐる一連の出来事を契機に多くのことを学び、閉ざしていた心を徐々に開いていく過程は、この作品の真の主題ともいえる。唯一不満な個所は、団地の住民たちが対立する場面。構成上クライマックスが必要だったとはいえ、人物の描き方がここだけステロタイプで、作品の流れの中で違和感がある。

出演者に関しては、中心となっているのはキッズであり、娘。など他の出演者は脇に徹している。娘。だけを目当てに観ると物足りないだろう。これが初の本格的な仕事となったキッズの11人は、まだ決して上手いとはいえないが、みな子供ならではの素直な演技を見せている。とりわけ、事実上の主役である真生を演じた嗣永桃子がいい。役柄上殆ど笑顔を見せず、その引き締まった表情が強く印象に残る。嗣永をはじ!めとする「二十二の瞳」の頑張りと、その潜在能力を引き出した監督の手腕に拍手を送りたい。

低年齢層を主な対象としているため内容は分かりやすく、しかし質に関しては決して妥協せず水準は高い。全ての世代の鑑賞に堪えうる作品になっている。

『娘。物語』5巻Story21も合わせて読もう! ★★★★☆
「動物」と「こども」と言えば、それに「悪人の涙」を加えて、感動三題噺の黄金パターンだが、本作は決して声高な「感動実話」ではない。むしろ抑えた調子で日常がつづられ、それでいてダレることのない、堅実な映画だ。

本作には、商業的に大きな制約があったはずだ。“モーニング娘。+ハロー!プロジェクト・キッズ+後藤真希”――サブタイトルに名を連ねる20名の少女、それぞれに一度はスポットを当てなくてはならない。心情的にも、おそらくは然りであっただろう。その難問を、澤井信一郎監督は大人も含めた群像劇とすることで、巧みに処理している。しかも勧善懲悪のルールが刷り込まれた日本人の映画としては、めずらしいタイプの人間ドラマとして。善人は絶対的に善人、悪人は相対的に悪人といちステロタイプではなく、登場人物はリアルな個を持っている。それぞれがそれぞれの立場で、やさしさを持っていたり、厳しさや冷たさを持っていたりする。伝記物からサスペンス、果ては特撮ヒーロー作品まで、ジャンルを問わない名匠・澤井監督のバランス感覚は見事だ。
強いて難点を上げるとすれば、ダンを巡る結末が、少し性急過ぎたのではないか、という点。ダンのエピソードよりも、物語の中心的少女・真生が、自分の居場所を自分の意志で撰び取る結末の方が、個人的にはココロ揺さぶられた。

その真生役の嗣永桃子ちゃんには、天才的なものを感じる。台詞回しが特別巧いワケではなく、強い意志を思わせる目に、力を感じるのだ。『野性の証明』時の薬師丸ひろ子、と言ったら言い過ぎか。役者として、20代㡊30代と、年を重ねていった時の姿が見えてくるような、強力な存在感が彼女にはある。