『ブッシュからオバマへ』をしっかり学習できます!
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「ある候補者が選ばれたことそれ自体が時代を画するような意義をもった例はそれほど多くない・・・2008年選挙は・・・疑いなくそのまれな一例となった」と序に書かれている。
そのまれな例がなぜ実ったか?を知りたく、関連本をチェックする中で、この本と出会った。
読み始めて、この本が「初出の文章」を出し、それをもとにこの『なぜ?』を探っていることに気付き、この流れに引っ張られてぐんぐん読ませられた。
今までいろいろな人たちの文章を読む中で啓発され、学習をして来ているが、いつもそれらの文章に足りないところ、事実誤認、読み違えなどないのだろうか?もし間違いが後にわかればどうするのだろうか?と疑問に思いながらも、そのような場は難しく、仕方がないのだろうと思っていた。
そんな中でこの本と出会ったので、著者自らが振り返るということに、まずとても新鮮さを感じ、ワクワクしながら読むことができた。
また各章ごとに頭に関連年表が出されていて、これらが忘れているものを思い起こす手助けをしてくれ、また9年間を振り返ることもでき、ありがたい工夫であった。
加えて、書き下ろしの最終章の存在を楽しみにしながら各章を読み進むことができ、ワクワク感は最後まで消えることがなかった。