スタジオ24ビット録音の冴えも音楽と完璧に調和していて、ストレートな音楽の表現という意味でも極めて『ロック』なアルバムだと言えます。ブラジルでの黒人奴隷をテーマにジャケットもつくられていますが、歌詞や音楽内容の重さを跳び抜けて、涙が出るような美しい曲が前半にならびます。5曲目のカエターノロック爆裂の後、6曲目はミケランジェロ・アントニオーニへのオマージュ。後半は歌詞と曲が分かちがたく絡み合う名曲が続き最後はなんとブルース!
21世紀こそ、ロックな姿勢で人生を謳歌しなければならない、そのための必須音楽です。