四半世紀以上前のクリスマスの記録
★★★★★
遅れ馳せながらようやく冬がやってきた。
夕刻、年末仕事を終え、雨上がりの街に出た瞬間、
特有の冷たい空気を吸い込んで何故か懐かしくさえ感じた。尤も、
古木をねぐらにしている雀達のさえずりは僅かに震えて不安気で
哀れに感じたが・・・。何やかやで今年もあっという間に終ろうとしている。
そんな中、今年最後の朗報はTBMの名盤群の紙ジャケットLP仕様再発である。
山本剛の若き日の名作、時代の空気をそのままに残す一枚を
また良い音で聴けるのはちょっとした慶事。遅れてきたクリスマスプレゼントか。
はたまた、少し早いお年玉か。いずれにせよファンにとっては念願が叶い、
来る一年にも僅かながら期待が湧く、といったところだろう。
鈴木勲や土岐英史の名盤と共に、しばらくはこれで聴くものに不自由しない。