ふたりのJAZZはより高みへと昇った
★★★★★
クインテット・アルバム「カウンターカレント」と同時期に、今回は菊地雅章とのデュオ。NYアバタースタジオにて録音。
日野をもってしても「怖い」という菊地の危機迫る、キャリアを重ねる事で更に鋭くなったプレイは一切無駄な音がない。
日野のプレイもアドリブまで綿密に計算されたもの。曲は日野のヒット曲「アローン・アローン&アローン」の再演を含め日野作曲メインに構成されているが、主導は菊地。
音質も二人の緊張感が伝わってくるほどリアル。SACDでは静寂感が増し、美しさと恐怖感に固唾を飲む
「カウンターカレント」そして本作品、次の「寂光」は日本JAZZ史、いや音楽史にうっすらとしかし力強く燃える青白い炎。傑作