なぜか感動して泣きました。
★★★★☆
奉教人の死は高校時代に授業で読みました。作品には原型があって芥川はそれを編集して作品に仕上げています。言葉づかいなど現代ではちょっと読みにくい面もあります。宗教的な感動とは別に、自己犠牲的な美しさ、人や行為に対する純粋な善意の心を深く感じ取れて必ず泣いてしまう作品です。学術的には芸術至上主義を表現したものと教えられましたが、現代でも昼メロの1作品にできそうな泣ける作品です。短いので1時間もあれば読めてしまいますが、読んだ後なにか感動が心に突き刺さって旨が痛くなりました。高校時代に授業で取り上げられなかったら絶対に知らなかっただろうし、読まなかったかもしれません。