さて、本書はBojowaldによるビッグバン特異点を解消したインフレーションモデルの紹介等
ホットな話題を交えて、日本ではまだあまり広くは~~知られていないループ重力論をキャッチーに紹介している。
なんと言ってもマッハ原理を完璧に満たす量子重力論であることが、この理論の最大の魅力であろう。
欲を言えば、創始者Smolinの話を全面に押し出して欲しかった!でもそうすると弦理論、M理論にも
相当数のページを割かなくてはならなくなるのでしょうね。~~
ツイスターの和書も最近出たし、超弦理論の周辺が
ますます分かり易くなってきた感じです。
最近この分野に興味を持たれた方は、なぜループ量子重力の
理論が超弦理論と対のように取り上げられるのか
いまいちよく分からないと思うが、超弦理論では
プランク長以下のミクロの世界では振動している弦が
存在していると言っているだけで、その存在して
いる空間については議論が分かれている。
1980年代のカラビヤウ多様体が有力候補だったが、
スピンから量子化された時空を作り出す
ツイスターとこのスピンネットワークの考え方が
弦と空間の理論をうまく結びつけてくれる
可能性が高まったので注目をあびているわけです。
ブレンの再定義に役立つかも!というわけです。