グローバリゼーション
★★★★★
登場人物はビジネスエリートのトムと日雇い労働者のジョイ。
それぞれシステムにアクセスするコードを忘れて苦境に陥いる。
この二人恋人たちの人生を、テレビクルーが撮影している現場という枠構造の作品である。
エピソードは本当なのかテレビ用の虚構なのか、演じているのは本人なのか俳優なのか、
テレビクルーとのコメントも混じり、すべてがあいまいで相対的になる。
人生もそんなもの、人間なんてそんなもの。
人間の「生き方」にも影響を及ぼすグローバル化の負の側面が
スピード感のあるタッチで描かれている。
舞台化すると面白そうな作品。